プロローグ

夜闇の歓楽街をひた走る一つのバイクに乗る黒いローブを着た青年が一人乗っていたその青年はローブの背中の部分に天使と悪魔の翼の模様が入っていた。


「ゼット、いい?今回の任務は戦うことじゃないわ、A班の作戦が終わるまで敵の新鋭を引き付けてくれるだけでいい、今回私はオペレーターよ、相手の力量がわかるまで極力戦闘は避けること、貴方の装備はまだ不安定なんだから」


その声は青年が耳に着けているインカムから聞こえてくるもの【インカム支給品】であった。


「わかってるよルナ、俺だって早く使いたいけどこの状態だと暴走した時が怖いからね、それより目的地に着いたよ、給料分わ働くさ」


ゼットと呼ばれる青年はあまり使われていない寂れたビルに到着した。

オフロードでも走れるごついタイヤに赤と黒が基調のボディカラーのバイクで運んできた爆弾を書類などが置いてある部屋に設置していく。


「ゼット、その爆弾はC4爆弾よ慎重に扱いなさい」


「わかってるって、大丈夫さこんなことでへまなんかしないよ、最後に起爆装置をつけてっと」


ゼットは自身が安全なように距離を取りC4を爆発させる。

すると部屋にある物は吹き飛ぶあるいは勢い良く燃え上がりその火は外の壁にまで伝わりビルの外は普通の町のため人も当然多く誰かが通報したようだ。

そしてゼットは一旦外まで行くと照明弾を撃つ。

同時に両端に刃の付いた棒「ストームハルバード」を持った女の子がやってくる。


その女の子は背中に三枚の羽根の模様がある白い隊員服でを身に纏った【リーブラ】の構成員の一人【アウラ】アウラがこちらを警戒しながら訪ねる。


「一応聞いておきますがあなたは【カオスプリエール】の一員で間違いありませんか?」


「ああそうだよ、俺がその一員、名はZと呼ばれている、よろしくお嬢さん」


「そうですか、一応言っておきます、大人しく武器を捨てて投降してください」


「まあそうなるよね、でもこっちもやることがあるんでねその言葉には従えないな」


ゼットが警戒もとい戦闘態勢になるとアウラも警戒を強めた、と思いきやゼットが急に走りだし逃げ出す。

アウラは完全に虚をつかれ反応が遅れてしまう。


「捕まえたいならこっちにきな、お嬢さん」


「っは?!待ちなさいこら!-」


ゼットが逃げているとインカムから指示が飛ぶ


「ゼット、戦闘は極力避けなさい!今はとにかく情報を探るのよ」


「わかってるよルナ」


ゼットは少し走った後使われていない倉庫に入り妨害の準備する。


(今回は倒さなくてもいい、それなら今ある物でなんとか急場をしのぐ)


その倉庫は使われていない廃倉庫となっているがゴミが散乱したり段ボールの箱が所々にあったりとそれなりにつかえそうな物も転がっている、それに


「一応俺の能力ちからで使える物も装備にあるしな」

ゼットはローブから多少ごつい腕時計を取り出し手首に取り付けるするとそれは薄く隙間わあるもののガントレットになった。


そうしてゼットが装備や地形の確認を終えると同時にアウラが倉庫の扉を自身の武器で破壊しながら入ってすぐにゼットがアウラに見つかる


「Z!もう逃がしませんよ!」


アウラがハルバードを構えゼットに突っ込むが、ゼットは軽く避けてガントレットで殴ろうとするが当然防御されるので懐から石をいくつか懐からアウラに向かって放り投げ、そのまま後退する。


逃がすかといった様子で距離つめようとするアウラだが突然目の前に散らばっている石が真っすぐアウラに突っ込んできたためハルバードで防御。


すると今度はゼットがアウラに向かって横から突撃し、アウラは防御するがゼットはおもむろにガントレットをアウラに向け一言「ロケットパンチ」と呟く。


するとガントレットがいきなり腕から飛んでいきアウラの丁度お腹の所に着弾アウラわ軽く吹っ飛び後ろにあった段ボール「ゼットが積んでいたもの」に激突、中身が堅かったのだろうアウラはそのまま少しの間もたつき動けずにいる。


ゼットはそのままちょっとやりすぎたかな?と思いながらも倉庫から走りだしとんずらをこいた。


「ルナ、そろそろいいか?こっちはかたづいたがいつまでもつか」


「ゼットこっちも終わったからもう戻っても大丈夫よ、結局戦ったわね」


「しょうがないだろ時間なかったからあれくらいしか思いつかなかったんだ、俺はこのまま戻るからバイクはよろしく頼むよ」


「ええお疲れ様、バイクは回収班を手配してあるわ、後は無事かどうかだけね」


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鋼神Z アホアホマン @tattunn1

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