hazama 短歌二十連

@jesuiskingyo

Hazama

人様によく見せるための人生に囚われている馬鹿な俺たち


知らなくてよかったことを踏み台にしなきゃ大人になんてなれんよ


いま僕を苦しめているものが今ぼくを食わせている事実だが


幸せはベットカバーに垂れたカラメル

不意になぜか泣きたくなるの


近づいてはじめて気づくハリボテの

オトナに僕だけナラズにいるさ


どっしりと構えているよう見せかけて

実は一歩も動けないでいる


おともなく希死観念の訪れと明日着るはずだったスカート


バイアスがかかってなにもみえません

ほんとのあなたがちっともちっとも


成長の光に照らされ できた影

昔の私の涙で揺れる


難易度が急に上がった人生だ

学びはトラップだ気をつけろ


存在の意義なんてのはごくたまに良い詩が浮かぶくらいでよいよ


しなかったせんたく 

汚れがついたのは私のせいか元からなのか


operater 打ち込まずして消えてった

無数の君に再び会いたい


年月に微睡ませられた自己

私は誰ですかという問いを残して


遺書までも用意したのに明日のため目覚ましアラームかけようとする


なにもかも短歌に昇華する私

人生の責任とってよぜったい


後悔し、期待している私には

今の私はきっと会えない


元アイドル 元アスリートに元首相

みんなみーんな元胎児です


星冴えて首が痛いな、ちっぽけな

僕には何も残ってなくて


死神は直接手を下すことはない

生きる理由を奪ってくだけ








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