第23話 純白のしっぽ
あの日より前のことは何一つ思う出せないのに。全てはこの手からこぼれ落ちてしまったはずなのに。その黒いつぶらな瞳は、全てを忘れ全てから忘れられた俺のことを知っていると告げていた。純白のしっぽがちぎれそうに振られる。ふわふわの毛並みを撫でると失われたはずの過去が優しく語りかけてくる気がする。お願いだ、何をなくしてしまったかも忘れている俺を導いてくれ。
有馬 礼さんへのお題は
【純白のしっぽ】、【失われたはずの過去】、【撫でる】です!
予備:【糸車】
青い蝶からの手紙 有馬 礼 @arimarei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。青い蝶からの手紙の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます