第2話 異世界転生といえば〜?

「おーすげぇ」


 うっすい第一声で始まってしまった。

 しかし、ものすごく異世界感があるな。広大な大地。そして何より、少し遠くにスライムのようなのがいるし。あ、あそこに村もある。


 異世界なんだなとわかったところで、ド定番の…


(ステータスオープン!)

「ピッ」


 おおおお!開けれちゃった!ヤバい最高。


「ええっと?名前が…」

『ルース』


 今世の名前はキラキラネームではなかったか。ちょっとそれっぽいが。

 種族が…


『竜人』

「竜人!?」


 マジかよお。ありがとうございます神様…!ってか俺のリアクションいらない…?


【ルース】

・種族:竜人(影竜)

・Lv:1

体力:1000/1000

魔力:100/100

攻撃力:10

魔法力:10

防御力:10

素早さ:10

・装備品

 布製の服:なんの効果もない布で作った服。

 布製のズボン:なんの効果もない布で作った服。

 革製の靴:なんの効果もない皮で作った服。

 [スキル]

・影竜魔法:影竜の能力が魔力を使わず使用できる。このスキルの保持者のレベルによって使える能力が増える。【影翼、影生成】(属性:闇)


・地図制作:このスキルの保持者が通った場所を自動的に記録できる。地図はいつでも見ることができ、書き込みも行える。


・鑑別図鑑:採取したアイテムや討伐した魔物の情報をまとめた図鑑。採取や討伐をしていなくても、大まかな情報がわかる。


・アイテムボックス:アイテムや魔物を収納できる。(容量:∞)


 …ほうほう。説明が細かいお陰で凄く理解できた。なんかスキルがチート感強めだネ。

 とりあえず『影竜魔法』の『影翼』を使ってみようか。

(影翼…!)


 バサッ

 …うおおおお!

 なんか地味だけど飛んでる!やべえ!意外と簡単だな。あっちに飛びたいって思えば飛べるし。

 次は…『影生成』だな。まずは石を作ろうかな?


(影生…)


 ガサッ


「!?」


 なんの音…!?あ…。

 さっきのスライムだー…。ってか案外かわいい…。だが…!


「倒す!」

(鑑別!)


『スライム』

Lv1、弱点:核


(核…?)


 細胞みたいなもんか?あ、確かにスライムの中になにかあるな。よし、今度こそ…!


(生成…剣!)


 ズズ…!

 おおお!できた!黒いけど!よし、後は核に…!

 ズブッ!


「刺せた!」


 ジュワワ…


(く…ッ!可愛かったせいで良心が…ッ!)


『経験値を取得。Lvが2に上がりました』


 お、やったぜ!スライム、お前の命は無駄にはならなかったぞ…!

 どうやらステータスが5ずつ上がったっぽい。規則性とかあるかもしれん。…『影生成』、かなり強いな。生成できないものとかあるのか?調べないといけないものが多すぎるな…。でも今はとりあえず…!鑑別!


『スライムの核の破片』


 わお。生々しい名前だな…。スライムのドロップ品、ゲッツ!あ、これ使おう。


(アイテムボックス!)

 ピッ


 おお。ステータスに表示されてる!忘れることはなさそう。よかった…。

 …うん。異世界楽しい。マジで。


 それじゃあ、村に行こう!北西の方にあったはず!


 あ、鑑別図鑑にスライム載ってるっぽいな。どれどれ?


【スライム】

・種類:ノーマル

・属性:無

・弱点:核

 [生態]

 基本的に1体でいることが多い。縄張り意識もなく、好戦的ではない。体が大きいスライムは小さいスライムを取り込むことができる。動物の細胞にマナが宿り、細胞が巨大化されたのがスライムである。細胞質には様々な物質を溶かす酸性の成分が入っており、捕食には対象の物を溶かし、攻撃の際、酸を飛ばす『酸弾』で戦う。『酸弾』の使用後は体が小さくなる。最初に倒したモンスターランキング、不動の一位である。


…最初に倒したモンスターランキングってなに?

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異世界を楽しむだけの旅 My.ウ @myblgemigmkl

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