―旭の影―

ねぎ

第1話旭の影


赤瀬陽向あかせひなたは暇にあふれていた。

陸軍省ではすでに幹部、射撃、柔術、体術、勉学全て完璧、まさに超人というべき人であった。

だが彼は身分や名声、金などには

興味がなかった。

そんな彼はある日陸軍省本部の中にある張り紙を見つけた。

『諜報部員募集中』

「諜報部員か…一度なってみようかな」

そんな軽い理由でエリート官僚陽向は

地位を捨てた。

1930年6月2日大日本帝国陸軍省諜報部が誕生

初期メンバーは5人

紅坂あかざかメイ 18歳

旭蓮あさひれん 25歳

山川やまかわカイト 23歳

那須なす琥晴こはる 10歳

そして赤瀬陽向 15歳

である。

これからの諜報部の方針を決めるためにも会議をするらしい。

「会議を始めよう」

蓮の挨拶から会議が始まる

「まず何をするか」

「国から方針が届いている」

―   大日本帝国陸軍省からの通告   ―

大日本帝国陸軍省諜報部は仮装敵国の米国アメリカ中華民国についての工作作業や諜報作業を行うことを命じる

皇暦2590年(昭和5年6月2日)陸軍大臣 東條英機

「これをもとに作業を進める」

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―旭の影― ねぎ @yuuki0826

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