透きとおる夏

【短歌六首連作】



いつからか君を想うと苦しくて逃れた先の眠れない夜


目的は果たされたのにこれ以上、何を望むことがあっただろう


星のない夜は画面越しに君の歌声沁みておやすみなさい


眠れない夜はやさしくふれていてほしい他にはなにもいらない


ゆっくりと溶けてゆく氷のようにわたしたちひとつになれたなら


からっぽの心抱えたままのふたりを閉じ込めた透きとおる夏











※他サイトでの投稿作品を再編したものです。

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【短歌集】透きとおる夏 水中チサ @c_37soko

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