沼の底から捧げる祈り

【短歌八首】


びんづめの手紙に込めた密やかな祈りが君に届いてほしい


水底に潜みし我の前に君がくれた蜜柑の甘酸っぱさよ


憧れと恋の狭間で拗らせて啜るラーメン葱大盛で


君からのメッセージ受けそれだけで不意に密かに春めく心


梅飴を口に含んだ三月に戻してと乞うくらい許して


沼色の羊羹により舞い戻る沼の底から捧げる祈り


ささやかな画面の中のときめきに触れたくて解く初級ナンプレ


風薫る季節に会った黒髪の猫めく君を愛でる幸せ











※他サイトでの投稿作品を再編したものです。

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