決して褒められたことではないけれど、これで良かったのかもしれない。
もう思い出したとしても、あいつはいないんだと安心できるのだから。
作者からの返信
奇蹟あい様、コメントありがとうございます。デュランのこの行動は(より正確に申し上げると、それを書いた私が)、もっと非難されるかと思っていました。ここにいたのが私だったら、恐怖のあまり、即座に引き金を引いていたかもしれない、と思いながら書いておりました。
そうですね……。
少なくとも、もうあの男は、現実的にデュランの前に現れることはないでしょう。
ただ、この出来事がデュランの人生に落とした影はあまりにも重く、大きく……。デュランは、今まで人に殴られたことはあっても、人を殴ったことはありませんでした。そんな彼が、そんな彼が……。そう思うと、この展開を書くのはとても辛かったです。読んでくださり、またお言葉をくださりありがとうございます。励みになっております。
それは茨の道かも知れないけれど、アネモネの強い恋心がきっとデュランの人生を変えていくんでしょう。 男はあの世で改心してください!
作者からの返信
🌳三杉令様、早速読んでくださって、ご感想までくださりありがとうございます……!
男は、あの世でも改心できないかもしれませんが、作中の地区の名前ではない意味の地獄が本当にあるのなら間違いなく地獄送りになっていると思います。
その……実は……非常に申し訳ないのですが、アネモネがこのとき会いに来なければ、デュランはこの男を◯してはいませんでした。アネモネが背後にいなければ多分、足や腕程度で済ませていたと思います。茨の道……道……あるかなあ……あったらいいなと思います……。
思ったより早くアネモネと再会出来たと思ったら、こんな展開が待っているなんて…いくら治安の悪い地獄だとしても、殺人を犯したらただでは済まないですよね。
作者からの返信
夏目 漱一郎様、コメントありがとうございます。流石にただでは済まないと思います。
現状、アネモネには〝天国〟からの追手(学校関係者や彼女を保護しようとする警察)がかかっていますし、隠蔽することもできません。隠蔽するつもりもないとは思いますが……。
アネモネは黙って出てきたので、彼女の身を守ってくれる護衛がついていません。
デュランとアネモネが一緒に過ごすためには、デュランが治安の悪い地獄でアネモネ(とほぼ動けないデュランの母)を守り抜かなければなりませんでした。
短期間はどうにかなっても、長期的には……。
遅かれ早かれ、このようなことは起きていたと思います。
デュランは、弱ったデュランの母を捨てられません。
よって、遠くに二人だけで逃げることもできず……。
どちらにせよ、まだ幼いふたりが、寄り添って幸せに生きていくことは、最初からできませんでした。
デュランはそれを頭ではわかっていたので、前話でアネモネとの別れを受け入れていたのです。
それでもアネモネは、会いに来てしまった。
どうにかならないか、どうにか幸せなルートを模索したのですが、どうにもなりませんでした。