第12話 最終話
!ヤバイやろ!バッチリ起きた。あちこち起きた。あかんあかん、まだ今日両思いになったばかりやんか!ムスコよ鎮まれ……頭の中で念仏を唱えとると、いつのまにか目を覚ました池田が夢と同じような真っ赤な顔で俺を見つめとった。「…どしたん?」「…木戸くんの夢見て…俺…」突然、雷に打たれたように気づく。もしかして俺らはずっと同じ夢を見とったんと違うか?あの暗い場所で会えたんは、俺の心が作った池田やなくて。池田の夢に出たのは俺なんちゃうか?「…俺に全部くれるんやろ」池田も気がついたんかな。ポロポロ涙をこぼしながら「…俺をもらってください」と言った。
2人で風呂につかる。1人暮らしのアパートの風呂は2人で入るには狭すぎやから、背中から池田を抱え込んどる。ムスコが当たっとること気づいてるやろな…首すじにそっとキスを落とす。池田の緊張が伝わってくるわ。俺も緊張しとるな…男相手は初めてや。ツラい思い出にさせたない。やけど理性がもたへん。乳首をいじる指がとめられへん。抑えきれない、という感じで吐息をもらす池田。「…もう我慢できひんよ。ええんか…?」池田は振り向いて俺にキスをした。「…優しくしてね」耐えきれず舌をからめる。深い深いキス。お互いの唾液が混ざり合って糸をひく。狭い湯船でお互いをまさぐりあう。「…のぼせてまうな。ベッド行こか…」立ち上がればお互い張り詰めているのが目に入る。恥ずかしそうに目を背ける池田。あかん、可愛すぎる。おっぱいのない、同じモンついとるこの体が欲しくてたまらん。
池田の体をベッドに沈め、またキスを繰り返す。まったく飽きひん。女の子にもこんなにしたことあらへんのに。風呂でさんざんいじった乳首を舐めまわす。唇を噛んで声を隠してるから「声聞かせて」とねだる。「…あッ、…」思わず漏れた声が恥ずかしいのか、また真っ赤になっとる。「可愛ええ」口に出す何倍も頭の中では可愛ええが渦巻いとる。モノをしゃぶることになんの躊躇もあらへん。「…あッ、だめッ、、やだッ……イッちゃ、、…」「イッてええで」「…やッ、いっしょ、が、い…」そう言いながら俺のモノをしごく。2人のモノを合わせて一緒にこすりあげる。見つめ合ってキスをして、溢れでたものでお互いの腹を汚した。
いつか池田とできたら、といろいろ調べとった。いきなりこんなことになってしもたから、ローションもゴムもない。このまま先に進んだら痛いやろ。1度出したせいか、色気がダダもれや。こんな姿を見られるのは俺だけになったんや。優越感と独占欲。
木戸くんがしゃぶってきたのには驚いた。出ちゃいそうになって焦って木戸くんのモノを探す。俺達こういうことするの、初めてなんだよ。一緒にイキたい。伝わったみたいで一緒に。「ちゃんと準備してヤろな。痛い思いはなるべくさせたないねん」「…痛くてもいいよ……」抱きしめてくれる腕の中が幸せすぎて、俺の思考はそこで途切れた。「これからは夢の中だけやない、ずっと一緒や」
夢とリアル 春夏 @axscn
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