悪夢感のなかで漂う

この小説世界の倫理観は作者によって巧妙にズラされているようだ。
どこか正常と違う……。
そんな小さな違和感から始まり、やがて爆発する主人公の異常性に頭から足の先まで飲み込まれる。
そして、この悪夢じみた光景のなかで漂うになるでしょう……。