断片20240623

「心を病むことは、創作の役に立つだろうか」

「病み方によるんじゃないですか」

「何もできなくなってしまう。無気力になってしまう」

「そりゃあ役に立たないんじゃないですかね」

「それでも、病んでいるときにこそ心の底から湧き上がってくるものがたくあんあるんだ」

「でも何もできないんでしょう。役に立てたいなら、その湧き上がってくるものを形にできるようにするための工夫が必要です。動けないときにでも何かを創れるような工夫が」



「歌を歌うことと小説を書くことは似ているのかもしれない」

「歌を作ることと小説を書くことが似てるのではなく?」

「歌詞カードにかかれている文字を読んで自分の表現で発声するのが歌うことだとするなら、頭の中にすでに書かれているものを読んで自分の表現で文字にすることが小説を書くことだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

断片集yyyymmdd 丸井零 @marui9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ