第6話「西天vsアスト」
俺らはウエストについた。あとは西天の居るところに速攻向かい、速攻倒す。先行隊として、まぁ1人しかいないが、フェザーを先に行かせた。先に仕掛けて俺が乱入する形でいく。
俺は堂々とまっすぐの道を進み続け西天の居座る城へと向かった。そろそろフェザーが先手を打って騒ぎが…
城から何かが飛び出してきた…フェザーか?いや、腐ってもS級の暗殺者だ、奇襲が失敗するわけない。
飛び出してきたのはフェザーではなく、西天だった。そして何より死んでいた。俺は勘違いをしていた。十二神将六大天はあくまでかの世界での最強。イレギュラーを考慮された集団ではない。城から感じるこの気配はただものではない。微かに感じていたフェザーの気配も気付けば隣にあった。
「フェザー、あれは?」
俺はフェザーに問いかけた。フェザーは数秒沈黙しごくりと唾を飲んでから答えた。
「分からない…ただ自分たちのことを第18師団と言っていた。」
第18師団…昔の本にはたまに出てくる悪魔太刀の名前だ。俺の日記にも出てきた。そこに記載されていた内容は、かつて存在したジパングという国の最強の部隊、それが長い年月をかけ技術と信念が具現化した魔力体の悪魔。その存在は突然現れ突然消える、御伽話の産物。
…のはずだった。その御伽話の産物はいま、目の前にいる。日記によれば奴らは森など視界が遮られるところでの戦闘を得意としていた。ここは一直線の道。なら戦闘鎧で狙撃するのみ!
「狙撃!」
俺の腕から生まれた銃弾は道を真っ直ぐと飛び、奴らに直撃した。銃弾の威力は凄まじく、城の上部が吹っ飛んだ、しかし第18師団は全員がニヤリと笑った。しかし数人は消滅した。なら勝てる。
「フェザー!」
「本当に?」
フェザーは狼狽えた。が奴らを倒さねば俺は祖羅始将には勝てないんだ。多少の命の危機は犯さなければならないんだと、俺は覚悟を決めた。
俺は戦闘鎧で1人突っ込んだ、フェザーは少し怯えながらも着いてきた。その間俺は狙撃をし続けた。
途中狙撃の影響で煙の中が見えなくなっていた。俺はその間何も考えず弾を撃ち続けた。煙が晴れるとそこには何も居ない。手応えはあった。しかし妙な感覚がある。
路地をみた時には遅かった、両サイドから攻撃を受けた。戦闘鎧のおかげで致命傷は避けられたが関節部位がいくつか破壊され動けなくなっていた。
『困った時は非常事態と叫ぶんだな」
最後の方の日記はまだ読めていない。しかし最後のページにこう一言書かれていたのを思い出した。俺は躊躇って入られなかった。奴らの準備が終わり攻撃をもう一度でもされたら間違いなくここで死ぬ。
「非常事態」
「搭乗者による危険信号を確認。非常事態プログラム遂行。これより緊急時専用駆逐モデルへ移行します。搭乗者への負荷がかかりますがよろしいですか?」
「いいから、やれ!」
「了解」
それと同時に俺の体内から魔力が消えていくのがわかった。それと同時に戦闘鎧は形が変わり重厚感のあるモデルから身軽そうなフォルムへと変わった。背中にはブースターのようなものが更に大きくなったのがつき、腕から発射される超高火力の魔力砲が着いた。俺の魔力はまだ付いていない拡張機能を一時的に生み出すために使われたらしい。俺と、第18師団は撃ち合いになった。遅れてフェザーが到着した。フェザーは後ろから度々奇襲を仕掛け少数ながら相手を少なくしてくれたが俺の魔力も持たなくなってきた。
次回「第18師団」
フルンクドゥチ・サガ 田んぼの左上 @tanbonohidariue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。フルンクドゥチ・サガの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます