もうかれこれ更新されなくなってから二週間以上が経った。作者のXを見てみると「次の話が思い付かない」と嘆いていた。僕としても、作者のひらりくるりさんを応援するためにも、レビューを勝手ながら綴らせてもらおうと思う。それを先に謝らせてもらいたい。
では、早速本文の批評に移らせてもらう。
導入からもうホットスタートで、三河愛美の息子、三河進吾が小児がんで入院しているという説明描写から始める。僕はこの導入からもう心を掴まれた。
どんな悲哀な物語が始まるのだろうと。
そこから、ひらりくるさんの類いまれなる筆力が発揮され、どんどん文章に引き込まれた。
ここであらすじにもある、「やりたいことノート」これのギミックが素晴らしいほどに綿密なほど計算し仕掛けられている。それだけでも読了に耐えうるのだ。
そして運動会や、様々な場所に旅行に行っているが、そこでの情景描写やクスッと笑えるコメディさが、繰り返しになるがよりこの物語の悲哀を引き立てるのだ。
では最後に、この物語の今後の素晴らしい話に期待して、終わりにしたい。