人としての矛盾と、罪の意識に苛まれながらも目的をやり遂げた男の物語。

(ハーメルンの推薦欄に記載したもののコピペです)
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
貴方は、ホロコーストについてご存じだろうか。
少なくとも、まったく何も知らないという人は少数派だろう。
義務教育や高校の授業、あるいはインターネットなどで知った方も多いかもしれない。
その中で、自分事と捉えられた方は何人おられるだろう。まったくいないとも思わないが、少なくともほとんどの方はこういう風に思われたのではなかろうか。
「恐ろしい時代だなあ。なんでこんなことができるんだろう。こんなことはしちゃいけないなぁ。」
どこか、他人事であったのではなかろうか。遠い昔のように思えて、地続きだと思えなかったのではないか。
もし、貴方がそんな帝冠の栄光から敗戦の恥辱にまみれ、狂気の道に突き進んだ時代に庶民としていまの価値観を、知識を持って生まれたとしたらあなたはどうするだろう。
これは、そんな時代に矛盾を抱えながら、ある意味人間らしく生き続けた男の物語です。
ぜひご一読あれ。
▼読む際の注意事項など
主人公は、人道に反する行為も無論行っています。