第2話 スパイCO
「なんで…」
私は走りながら、必死に状況整理をする。
あまりのことでなりふり構わず走ってここまで来てしまったが、今更後悔した。
まず、誰も居ない。まだ小学校高学年の私には、この状況で頼れる大人が居ないということはいくらなんでも危険すぎる。そもそも『敵』がなんなのかわからないのに安易に行動するのは良くない。それに、スパイだって潜んでる。
早く大人を見つけないと。せめて誰か…
ドンッ
「あ、すみません!」
「いいえ。こちらこそ。ワタシも前を見ていなかったので。」
傘をさして、スカートを履いた、和と洋の間くらいな雰囲気の女性だった。
「あの、一緒に行動しませんか?」
「_一緒に?」
その人は不思議そうにこちらを見つめる。この状況では一緒に行動するのがいいと思うんだけどなぁ…?
「ワタシは貴女と行動しても良い。だが、それはやめておいたほうがよい。」
「何故…?」
返事なし。沈黙だけが流れて気まずい。
数秒の間を開けて、その人は口を開いた。
と、同時に笑みを浮かべた。
「ワタシはスパイだ。」
「!!!!!」
スパイ…!?
「も、もうカミングアウトを…!?」
「それも一つの手でしょう。ワタシはもう行く。ついてくるなら勝手にすれば良い。ただ、ワタシに干渉するな、それだけだ。」
開始早々のCOに動揺した。
_そのせいで、その女の言葉の裏に気付けなかった。
____その女がスパイではないということなど、知る由もなかった。
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今回、都合上短くしてしまいました‼申し訳ありません!
毎話、千五百字前後にする予定です。応援していただければ幸いです☆
13の死神 三宅アズ @trrhs
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