第10話 秘密の友達関係
白尾さんと友達になってから約1週間、今日も私はいつも通り白尾さんの席まで行って
「おはよう!白尾さん!」
「……」
いつも通り、白尾さんに無視をされる!
実は、友達になった日の翌日に「緊張しちゃうなら挨拶辞めとこうか?」って白尾さんに聞いたところ、「反応はできないけど…話しかけてくれるのは嬉しくて…もし良ければ、これからも話しかけてくれませんか…?」なんて言われてしまったのだ!そんなこと言われたら無視されてでも話しかけるしかないじゃん!
今日もノルマを終えて笑顔で自分の席に戻ると、美優ちゃんが話しかけに来てくれた。
「おはよ奏多」
「おはよ〜美優ちゃん」
「今日も元気そうだな。前までは猫猫猫猫うるさかったのに」
「そんなにうるさかったかなぁ…まぁ、もう大丈夫だよ」
「なら良かった。もう猫耳なんて付けられたくないからな」
「……猫耳付けた美優ちゃんはまた見たいな」
「…付けないからな」
「はーい…」
本気で見たかったのだが、美優ちゃんに断固拒否されてしまった…写真撮っとけば良かったな。
「それにしても…まだ白尾さんと仲良くなるの諦めてないのか?」
どうやら、さっきの白尾への挨拶を見られていたらしい。傍から見ると私が無視され続けているだけなので、心配してくれたのだろう。
「うん!仲良くなるまでは続けるんだ!」
もちろん、私と白尾さんは既に友達だけど、普通の人が苦手という白尾さんの事を考えた結果、私たちはそれを隠す事にした。
私が友達になったと知れば、他の人も友達になろうと近付いて来ることは間違いないからね。
「そっか、まぁ頑張れよー」
「うん!頑張るねー!」
そう私のことを応援してから、美優ちゃんは自分の席に帰っていった。
その時、スマホからRAINの着信音が鳴った
▂▂▂▂▂▂▂
[白尾 咲希]<友達になれると良いですね?>
[ねこみん]<友達じゃなかったの…?>
<猫が涙を流すスタンプ>
[白尾 咲希]<も、もちろん友達ですよ?!>
[ねこみん]<ふふっ冗談だよ〜。仕返し☆>
[白尾 咲希]<むぅ…>
▂▂▂▂▂▂▂
「ははっ」
教室では何回話しかけても無視されてしまうけれど、RAINの中での白尾さんは結構お喋りで、現実の白尾さんとのギャップで少し微笑んでしまう。
(それでも、いつか学校でも白尾さんと話せる時が来るといいな…)
そんな事を考えていると、再度RAINの通知が鳴る。
[白尾 咲希]<…明日のお出かけ、楽しみです>
[ねこみん]<私も楽しみだよー!たくさん遊ぼうね!>
[白尾 咲希]<はい!>
実は私は明日の土曜日、白尾さんと遊びに行く約束をしている。
昨日の夜に通話で白尾さんに「土曜日に一緒に何処か遊びに行かない?」と話してみたところ、白尾さんは少し慌てながらも了承してくれた。
その後2人で話し合って、クラスメイトに見られてしまう事を考慮して電車で隣町まで遊びに行こうと決めたのだ。
(私服の白尾さん…可愛いんだろうなぁ…)
白尾さんと出かけに行くのは初めてなので、まだ白尾さんの私服姿は一度も見たことが無い。なんでも似合うと思うけど、どんな服装で来るのかは凄い楽しみ。
(そういえば…白尾さんの横に並ぶのなら、私も服装ちゃんと考えた方が良いのかな…?!)
そうして頭の中で少し慌てていた私は、教室に先生が入ってきているのにも気付かず、上の空でいたところを先生に叱られてしまった。
「ごめんなさい……」
───────
[白尾 咲希]<ちゃんと集中しないとダメですよ?>
休み時間になってからスマホを見ると、白尾さんからそんなメッセージが送られてきた。
▂▂▂▂▂▂▂
[ねこみん]<白尾さんのせいだよ>
[白尾 咲希]<えっ?!私なにもしてませんよね…?>
[ねこみん]<白尾さんは何も悪くないけど白尾さんのせいなのー!>
[白尾 咲希]<えー……?まぁ、私が何かしたって訳じゃないなら良かったです>
▂▂▂▂▂▂▂
こんな八つ当たりをしてしまう私にも、白尾さんは優しすぎるぐらい優しい。
今度なにかプレゼントでもしようかな…なんて考えていると、先生の鋭い視線を感じて、即座に先生にまた怒られないように授業へと意識を集中させた。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
もしも読んでくれた人がいるなら…
初心者の執筆なので、言葉の違和感や誤字などがあるかもしれません。もし見つけたら遠慮なく指摘していただけると助かります。
更新頻度も不定期ですが、続きが気になるって思ってくれた人がいれば嬉しいです。
[作者コメント]
続き書くのに苦戦中。どんな終わり方にしたいかは考えたけど、そこに辿り着くまでのストーリーが思いつかない…ずっと投稿しない訳にもいかないので、一旦短めではあるけど書きました。
【不滅の魔女様、VTuberになる。】
https://kakuyomu.jp/works/16818093079737085592
昨日書いた新作です。VTuberもの書いてみたいけどパクリは嫌だな…って考えた結果、「本物の魔女がVTuberになる」ってストーリーになりました。気になる人は読んでみてください!
[♡] [☆] [コメント] [フォロー]してくれたらモチベーションの上昇に繋がります
マタタビで学年1の美少女が釣れた 猫好きのユリスキー @amano111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。マタタビで学年1の美少女が釣れたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます