第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

福田英人

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 福田英人

しりぴょこん

助けて欲しいは

こっちです


母は要介護者。太っても居るので体勢を気に入る形にするにも1人では出来ない。だから、トイレに行くたびに、僕が何をしていても、ベッドに戻る度に、体勢の修正を要求してきます。僕がゲームをしていようが、ユーチューブライブに参加していようともだ。では、母は1人でトイレに行けないのか?といえば、そんなことはない。苦労しているとはいえ、1人で起き、トイレにはテクテク歩いて行きまする。要するに、甘えて居るのです。1人で行くように、やんわり諭しても、聞く素振りもない。曰く、愛して居るのだから、頼りたいと。母のことは愛して居るし感謝もしている。しかし、僕には僕の都合というものが、細々と存在するのです。ちょっとは体を動かす訓練しようぜ・・・そんな気持ちで居ます。


補足>

催促するとき、母は「おしり、ぴょこんしてくれ」と言います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 福田英人 @Marduk03

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画