第3話 外

私をオフロに入れ終えた友助さんは一息つき、提案した。

「少し外に出ようと思うのだが、一緒に来るか?」


外という物と友助さんの行き先が気になって仕方がない…


だけど人と違う造形をした私が容姿のいい友助さんといていいものか、悩んだ。


でも友助さんがこのままどこかへ去ってしまうのではないかという気持ちが、私の心に小さな火を灯している。


私は気づけばぎこちなく首を縦に降っていた。


ギザギザの床を渡り、妙に派手な戸を開くと、あの座牢の小さな窓から見えていた白色の光が目に飛び込んできた。


だんだん目が開けられるようになり前や横を見ていると、


たくさんの人に見たこともないような物や人とはまた造形の違った生き物がいた。


取り残されたら駄目だと友助さんの手を引っ掴んだ。


歩きながら見た光景は異世界のようだった。


人がはこのような物に入り別の生き物に運ばれていたり、


丸い色とりどりの宝石の入った物や人や違う造形をした、


顔のようなものを子供に渡している人がいたり、なんだか楽しそうである。


しばらく歩くと、ある家の前で友助さんが立ち止まり、ゴメンクダサイと大きな声で言った。

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鬼少女 稲荷 和風 @TYESIYAKTUNE1425

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