第7話 男の名前

目が覚めると、見たことのない部屋にいた。

「うわあっ!!!」

俺は飛び起きて、周りを見渡した。

「あれ、起きた?ごめんね、急に襲いかかってきたから、ちょっとみぞおちに突き喰らわせちゃった。俺、マキ。」

俺は誰にも勝てなくて、惨めで、なんか怒る気力も無くなってきた。でも、こんなところでさらに惨めになるわけにはいかない!

「うるせぇ!!勝手に俺に殴りかかんな!!」

俺は意味不明な捨て台詞を吐き、マキというの家を飛び出した。道もよくわからなかったが、とりあえず走っていたら、いつも練習していた公園についた。俺は、今まで練習してきたのに、なんであんなやつにも勝てなかったんだろう。

俺はまた次の日からより一層力を入れて練習をした。どうせ学校にも行ってないし。そしたら、またマキがベンチに座って俺の練習を見ていた。

「ちゃんと俺の言ったこと覚えてる??突き、腰動かすなよ」

俺は、怒ってばかりじゃだめだと思って、湧き出てくる怒りを堪えた。このままマキの言うままにするのも癪なので、俺は無視した。それでも、一応マキのいうアドバイスや練習方法は行っていた。

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君の拳はなんのため? @meinari

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