長過ぎる年月
「思えば、俺は長く生き過ぎた」
男は呟いた。
三十と六つ、決して長いとは言えない筈のその人生が男にとっては長過ぎた。
不意に冬の風が男の頬を掠めた。
風の冷たさは生の証であり苦痛の源だった。
「何も感じずに生きられるなら人生はそう悪くない」
男は再び呟き、そして瞼を閉じた。
嘆遍醜 -即興散文小説- 貴音真 @ukas-uyK_noemuY
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。嘆遍醜 -即興散文小説-の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます