転生で夢を見るのを辞めたので、商人始めます。

カタバミ草野

1話 転生する事になりました

こんにちはカタバミ草野です。カタバミって呼べばいいです。

まぁこの物語は書いてある通り転生モノです。

そして前にノートに書いた様に私はラノベとアニメのガチファン(いわゆるヲタク)です。なので多少と言うかだいぶ他の作品の影響があるかもしれませんが温かい目で見てくれると助かります。

それでは「転生で夢を見るのを諦めたので、商人始めます」をお楽しみください。

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『昨日、午後6時頃に東京都渋谷区のスクランブル交差点で無差別殺人がありました。犯人は…』


テレビの電源を切る。

プルルルル。電話に出る


『フジサカ…トウヤさんで合ってますか?』

「はい。合ってますよ」


電話からは20代前半ぐらいの女性の声が聞こえてくる。


『確認ありがとうございます。それでは"第三次イセカイプロジェクト"の被験者試験の結果を報告させてもらいます』

「…そんなの受けた記憶が無いんですが」

『この試験は"マスター"が選んだ人が受けるモノなので知らなくても当然です』


…本人の許可無しに試験って結構クロな気がするぞ。

そこには触れず、俺は話を無言で受け流す。


『試験の結果、フジサカトウヤさんは"No.38"に選ばれました』

「…そうですか。一つ質問…いや、三つ質問してもいいですか?」

『いいですよ』


物動ししない対応で電話している彼女は答える。


「一つ目。試験の内容は何だった」

『お答え出来ません』

「…まぁそこはどうでもいいからいいけど」


少し曇った声で彼は答える。


「二つ目。お前が言う"マスター"は何者だ」

『"マスター"はこのプロジェクトの創設者です』

「少しズレてるがまぁいい。三つ目が重要だからな」


前よりも曇った声で彼は答える。

正直彼は(彼女がこの質問に答えない限りプロジェクトには参加しない)と考えている。

彼は口を開く。


「イセカイプロジェクトとは何だ」


通話越しにも分かるほど彼女の方には不快なオーラが流れてきている。

彼女には(教えるべき)か(先程までの様にはぐらかす)のかで悩んでいる。

(正直この質問に答えない限り、彼はこのプロジェクトに参加しないだろう。そうなったら"マスター"が困る。くそッ、だるい質問しやがって)


『ドンッ』

「ッ?!」


彼女の通話からは机を殴ったのだろう。ドンッと大きな打撲音が聞こえてきた。


『…失礼。質問にお答えしましょう』

「ありがとう」

『そうしないと貴方はプロジェクトに参加しないでしょう?』


心の底が見通されてる事に(何でバレてんだろ)と驚くのと(当たり前か)と開き直りながら彼は答える。


「そうだな。その通り、答えないと参加する意思は無かった」

『…作用ですか。この"イセカイプロジェクト"とは1956年から日本国が裏で計画している"異世界交流計画"の中にある必要事項が"イセカイプロジェクト"です。簡単に言えば異世界に人を無傷で送る練習みたいなモノです』

「…つまり俺は異世界に送られるって事か」

『その通りです…』

「…?」

『…一つ質問してもいいですか?』


何かを必死に抑えている様な声で彼女は言う。


「…いいよ」

『"第三次イセカイプロジェクト"。参加しますか?』


俺は覚悟を決めて答える。









「はい」

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転生で夢を見るのを辞めたので、商人始めます。 カタバミ草野 @Zassou26

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