別天地禁足
深川夏眠
別天地禁足(べってんちきんそく)
先客は四人。しみったれた店にしては上出来。古書にレコード、衣類とアクセサリー、菓子。手に取って眺め、元通りに。戻さなかったら、どうなるか。
老いた店主を含む五人の視線が逸れたところで、少年は派手な色柄のウズラの卵ほどの物体を摘み上げた。だが、フォブポケットにねじ込もうとして、まごついた。六人目が背後にピッタリくっついていたことに気づくのが遅れてしまった。男は少年の肩に手を置き、
「ちょっとこっちへ来てくれるかな、坊や。いや、クソガキ」
影の薄い四人が振り返った。レジカウンターで古臭いタイプライターの文字盤を叩いていた店主は一瞬、目を上げ、薄桃色の珠のブレスレットを軽く揺すったものの、咳払いもせず再びうつむいた。少年はバックヤードへ引きずられていった。
「座れ」
事務机を挟んで向かい合った。渋面の男には見覚えがあった。時々あるじの代わりに店番をしている青年だ。少年は小さなオーヴォイドを無造作に放り出した。ペーパーホイルがこすれてチョコレートの地肌が露出していた。白いシャツを着た男は腕を組んで身を反らした。袖口を飾る紫色のカフスボタンがトロリと光った。
「食えよ」
「要るか」
「必要ないものを何故くすねた」
「うるさいな」
「答えないなら言ってやる。貴様は贔屓のサッカーチームが負けるとムシャクシャして次の日に悪さをするんだ。そうだろう?」
図星を指された。
「これ以上、損害を被らないためには、問題のクラブを買収して補強の面倒を見てやらにゃいかんな。ついでに監督も替えるか」
「冗談言ってないで警察でも呼べば」
男は立ち上がり、黒い髪を揺らして歩き回った。少年の傍らで足を止めると、
「被害の分だけ働いて返してもらおう。貴様に足りないのは修養だ。学校はサボる、家事も手伝わない、そんなろくでなしに鍛錬の機会を与えるという、むしろ大盤振る舞いだ」
「アホか」
少年が出ていこうとすると、男はハンドベルを鳴らした。足音も立てずに四人の客が雪崩れ込んで瞬時に縄を巡らし、少年を捕縛した。いずれも蠟人形めく生気のない顔をしながら動作は機敏だった。男は薄いゴム手袋を嵌め、少年の口をこじ開けて、包み紙がボロボロになったイースターエッグを放り込んだ。喉がピンボールマシンにでもなったようだった。楕円体のチョコレートが粘膜に貼りついては剝がれて落下した。中の酒か薬品か、刺激の強い液体が迸って少年を失神させた。
*
けたたましくアラームが鳴った。勘で腕を伸ばし、スイッチに触れた。ベルは止み、先ほどの男の声が流れ始めた。
「貴様は店主が所有する別館へ送った。労働の苦しみと喜びをもろともに噛み締めるがいい。心配せずとも、時間の流れ具合が違うから、さほど長く家出していた格好にはなるまい。健闘を祈る」
屋根裏部屋か。誰かが梯子を上ってきた。
「失礼」
落ち着いた低い声。現れたのはサーバル属を連想させる、ほっそりした女性だった。髪はベリーショート、カマーエプロンの下に伸びているのはレギンスにくるまれた細い脚だが、華奢というより強靭な印象。小さな顔に吸引力のある双眸が光っている。耳たぶに緑のピアス。
「わたしはスタッフの一員、ポリヴァレントの
切り口上にたじろぎつつ、
「何をすればいいんでしょうか」
「今日は館内を探検してくれれば結構」
翡翠はウォールコンソールに置かれた宝石箱を開けた。白い内張りの上に短い鎖の付いた漆黒の珠が鎮座していた。
「この山荘での、あなたの名を表す石。正確には鉱物じゃないけど。ジェット、つまり
「使い方は?」
「見てのとおりタイタック。勤務中は必ず着用。ネクタイはクローゼットに。では」
「……高くついたもんだ」
ジェットは嘆息したが、逃げ出そうにも元の場所へ帰る方法がわからない以上――多分、卵型チョコレートの別のフレーバーでも口にすればいいのだろうが――期間満了を待つしかなさそうだった。
「次のホームゲームまでに戻れるかなぁ」
なけなしの小遣いで買ったチケットを想いつつスライドタラップを下りた。物置だった。ドアを押すと廊下に出たので、扉が開け放たれた部屋を覗いた。小洒落たジュニアスイートルームが三室。
「テレビがあるじゃないか」
だが、電源を入れ、チャンネルを替えても、画面に映るのは、どこの言葉で喋っているのか定かでない異様なムードのドラマばかりだった。諦めてスイッチを切り、水回りを点検した。トイレとシャワーが設置されているが、バスタブはない。一階に降り、フロントの前を突っ切った。陽光を受けて煌めく緑をカーテンウォール越しに眺めて、奥へ。雄大な山並みを望む露天風呂を楽しめる趣向だった。
「なるほどね」
吹き抜けのロビーへ。シーリングファンが淀んだ空気を掻き混ぜている。開放感のある造りだが、恐怖映画のイメージが拭えない。
翡翠はバーでグラスを磨いていた。
「一服差し上げましょう。何にします?」
「カフェオレ」
ジェットはラウンジのソファに腰を下ろし、グランドピアノに目を留めて、
「あれは、誰が?」
「夜警のアガタ。呼びましょうか。地下の棺桶で寝ているはず」
「起こさなくていいよ。他には?」
「もう一人。来ました。料理人のタルタルーガです」
コックコートを着た鼈甲眼鏡の大男が、のっそり登場した。
「よろしく」
「こちらこそ」
赤茶色の口髭を蓄えたタルタルーガは無表情のまま、カーゴパンツのポケットに包丁を収めて手を伸べてきた。握手を交わすと、彼はすぐに
「俺の役目って?」
「支配人、兼、雑用係かしら」
「……了解。ごちそうさま」
館内を巡って戻ると、男が一人近づいてきた。革のベルトに大きなバックル。青い縞瑪瑙だ。
「どうも。遅くなりまして」
「夜警のアガタ?」
「ほゎ」
ハイと答えたらしいのだが、あくび混じりで判然しなかった。体格といい面貌といい、嫌味な店番にそっくりだったが、雰囲気が決定的に違った。アガタは豹柄のセットアップに身を包み、右目に
「難儀だねぇ、ご同輩。因果だぜ」
「あなたもペナルティを受けてここにいるんですか」
「任期満了まで与えられた役を演じるしかあるまい」
声の響きも忌々しい店番に似ているのだが、アガタには
「客が来るって翡翠が言ってたけど」
「だから、打たせ湯を堪能するなら今夜。業務中、我々は脱衣所の奥の従業員用シャワーしか使えない」
並んで歩き出そうとして、ジェットはアガタのボトムスに尾が垂れているのを見た。先端がプラグになっている。
「充電するんだよ。寝溜め、とも言うがな。客の滞在中は眠らずに働き続けるのだ」
どこまでが冗談なのか、わからない。アガタはニヤッと笑って、
「しからば失礼つかまつり。お先に一風呂浴びてくる」
軽業師のように鮮やかなサマーソルトを披露するや、尻尾を振って姿を消した。
山の日暮れは早い。薄闇が浅緑を濡らし始めている。翡翠がテーブルを拭いてカトラリーを並べ、湯上りのアガタも加わって、厨房の片隅の小さな食卓を四人で囲んだ。白身魚のソテーに煮込んだ豆類を添えたもの、オーブン焼きのフォカッチャ、茸のリゾット。白ワイン風のノンアルコールドリンクと共に。家にいるより余程いい食事ができると喜びながら、ジェットは複雑な気分になった。
風雅な月見風呂……とはいえ、静か過ぎて不気味だった。
「どうにもホラーっぽいお膳立てだ」
夢見が悪くなりそうなので考えるのをやめ、屋根裏へ引き取った。ウォールシェルフには小体なインテリアとしてのアーミラリ天球儀とブックエンドに支えられた数冊の書物。ジェットは足繫く通っている割に名前も知らない例の店で軽く立ち読みした覚えのある本を選んだ。
「しまった、怪談だ」
だが、ページをめくらずにいられない。存在しない客室を巡る怪異譚をベッドに寝そべって読み耽った。やがて睡魔が襲ってきたので本を閉じて灯りを消し、これを三つのゲストルームのどこかに置いてやろうと、朦朧とする頭で奸計を巡らした。
ヒステリックなアラーム。ジェットは芋虫のように身をくねらせて指を這わせ、音を止めた。またしても店番の青年の冷ややかな声がスピーカーから響いたが、内容はシンプルだった。
「早く起きて働け」
ジェットは洗面台の前で歯を磨き、顔を洗った。クローゼットを開け、白いシャツに黒いスラックスを合わせてネクタイを結び、
気を取り直し、真鍮のリングで構成されたオブジェを磨いて持ち出した。台座を飾る弓に矢をつがえるクピドのオーナメントも含めて、雑貨店の棚で見かけたものに似ていた。ポケットに入る大きさではないから、あの場でターゲットにならなかったのだが。
フロントカウンターの背面にちょうどいい壁龕がある。しかし、翡翠は古色を帯びたタイプライターの埃を払いながら、困惑した面持ちで、
「いかが致したものか」
「何か不都合でも?」
ややあって、彼女はピアスと同じ色味のスカーフをほどいて広げ、渾天儀を覆い隠した。
「
意味ありげな微苦笑。そこへ背後からアガタの声。振り返ると彼は昨日とは打って変わって整った身なりをしていた。髪も撫でつけてある。だが、ベルトのバックルとアイパッチ、そして、口調は相変わらずで、
「朝メシ。今日一日、最初で最後のちゃんとした食事な」
三人はタルタルーガの待つ厨房へ移動した。
「ひっきりなしに用を言いつけられるから、後はもう、のんびり食ってる暇はないワケよ」
「パントリーに小腹を埋める焼き菓子などを置いておきます」
あっという間にゲスト来館の時を迎えた。聞こえてきたのはエンジンではなく蹄の音だった。御者は台からヒラリと下りて箱馬車の扉を開けた。ジェットはギョッとした。大時代で芝居がかった黒づくめのグループが視界に飛び込んできたからだ。インヴァネスコートをまとってシルクハットを被り、ステッキを持った紳士が一人。その妻らしきアフタヌーンドレスの女性が一人、日傘を携え。いずれかの妹と思われる若い娘が一人。そして、最後の一人は三人との関係が読み取りづらいマッシュルームカットの男児だった。彼のファッションだけは現代的でカジュアルなのだ。
ともかくも、客をロビーに招じ入れ、ジェットは飲み物と軽食をサーヴするためにタルタルーガの傍を行ったり来たりしながら、摘み食いの恩恵にあずかった。
「ブルスケッタ?」
「クロスティーニ」
ジビエのパテが口の中をまったりと満たした。薄いバゲットを噛み締めて、ジェットは既知のスナックの特徴と、今、初めて味わったものの違いを理解し、同時に珍妙な賓客の正体に思い至った。男児がトレボットーニのシャツを着ている理由にも察しがついた。首筋を隠すためだ。憐れ、彼は三人連れの仲間ではなく愛玩動物もしくは栄養源に過ぎないのだ。
女性陣がアガタにピアノを弾けと命じ、紳士は翡翠にチェスの対局を申し込んだので、ジェットは好機とばかり目配せして男児を屋根裏に引き上げた。
「単刀直入に聞くよ。あいつら、君の家族じゃないだろ?」
男児は大きく頷いた。
「声が出ない?」
再びコクリ。
「何かそういう……呪文というか、縛めってヤツだね」
大きな襟を留める固いボタンを三つ、苦心して外すと、男児の首には包帯が巻かれていた。
「かわいそうに。あいつらにさらわれてきたの?」
目が潤んでいる。ジェットは唸った。ひとまず男児をベッドに寝かせ、狭い部屋を行ったり来たりした。彼は誘拐された人質というより生贄なのだろう。三人組はサバトを催す心算か。
「俺だって不良少年だけど人情には篤いぜ。小さい子供が痛めつけられてるなんて聞いたら黙っちゃいられねぇ」
この子を解放しなくては。イースターエッグチョコを探して食べさせよう。厨房へ戻りながら考えていたのは、小説でも映画でも困難な状況下で、か弱い者に力を貸すのがヒーローの役目ということだった……が、悪童には打算もあった。エスコートがてら男児と共に本来の居場所へ帰還するチャンスを逃す手はない。
「シェフ、チョコレートある?」
タルタルーガは小箱の中のパヴェ・オ・ショコラを勧めてくれたが、
「もっとラフなヤツ。ウズラの卵みたいな……」
「ノン・チェ」
「じゃあ、どうやってあっちへ帰るのさ」
「迎えが来ます」
「小僧を逃がしてやりたいんだよ」
そこへ肩を回しながら翡翠が入ってきた。
「連戦を所望すって言われたからトイレットブレイクを願い出て逃げてきたわ」
タルタルーガはマッキネッタで抽出したコーヒーをデミタスカップに注ぎ分けた。立ち飲みの最中に妙案は浮かばなかった。
アガタはその間もクラシック曲を奏で続けていたのだが、不意に旋律が途絶えた。客と小声で問答を交わしているらしい。耳を
「器用だね。運動神経もいいみたいだし」
「料理のセンスは壊滅的ですよ」
すると、五拍子のリズムを刻みながらアガタが客に向かって悪態をついた。ジェットと翡翠は急いでラウンジに取って返した。屋根裏から下りてきた男児がピアノに近づきつつあった。翡翠は小走りに進み出ると共にピアスを一つ器用に外し、気配を察して振り返った男児の襟、ボタンダウンの小さなホールに差し込んだ。オールドファッションの三人連れは席を立ち、アガタに何事か抗議する構えを見せた。銘々喋っているはずだが、何語なのか聞き分けられない。客室のテレビから流れていた謎めいた映像と同じだと、ジェットは思った。タルタルーガがフロントへ駆けていくのが見えた。アガタに視線を向けると、眼帯に覆われた右目が今にも閃光を放ちそうだった。アガタは深呼吸して身体に力を溜め、それを指先に送り出して鍵盤に叩きつけようとしている風だった。しかし、流れ始めたのは意表を突く荘厳な讃美歌だった。
耳を
うずくまって耐えるうち、音と振動が止んだので、ジェットは瞼を開いた。男児は
アガタが身を起こし、
「十文字のアイテムを運んでくるより手っ取り早かったろう」
タルタルーガがジェットの前に天球儀をヌッと突き出した。なるほど、真鍮の輪の交差する箇所が十字の形を作っている。翡翠はゆっくり立ち上がって、
「お客に害意がなければ目につかないようにしておくんですけど」
彼女の片方のピアスの珠は半分以上砕け散り、耳たぶに浅い傷を作っていた。血が滲んでいる。男児のボタンホールに引っかかっていたはずのもう一方は跡形もなかった。ジェットは胸元に視線を落とした。タイタックの
「稀少品なのに……」
嘆声が消え入らぬうち、フロントでチンとベルが鳴った。アガタがキビキビと確認しに行った。翡翠がピアスの
「ありがとう」
翡翠は折り畳まれたガーゼでピアスホールを押さえ、男児に返した。
「喜べ、シェフ。フレームにはストックがある。交換してくれるってさ」
コシのありそうな紙を掲げてアガタが帰ってきた。
「タイプライター型ファクシミリといったところね。雑貨店でも見たでしょう。レジで店主が……」
「ああ、あれ」
アガタは眼帯の紐の捩れを直しながら、
「老店主は、こっち側の住人――向こうから見れば魔境を跳梁する面々と契約を交わしたお陰で、あんな儲からない商売でも悠々自適。見返りにここを保養所のようなものとして開館している」
「わたしたちスタッフは……時々顔ぶれが変わるけど、誰もが訳アリで。さっきみたいな事態に備えて、お守りを身に着ける必要がある」
「いざというとき十字架とか讃美歌とかニンニクでもって、彼らと一緒に時空の藻屑になっちゃうってこと?」
アガタはジェットの眉間に指を突きつけ、
「激しい心理的抵抗が生み出す摩擦に巻き込まれたら、な。
「さっきまでの三人が悪意を剝き出しにしたとしても客には違いないんだから、木っ端微塵はまずかったんじゃないの」
「不当だったとしたら店主の借りが嵩むか、わたしたちの刑期が延長されるか」
ジャッジするのは誰なのかと考えていると、呼び鈴が鳴った。また馬車がやって来たのだ。
「さあ、行こうか」
ジェットは気持ちを切り替えて明るい声で男児を促した。ところが、男児がスッと通り抜けた自動ドアは半歩遅れたジェットの前で固く閉ざされ、二人の間を隔ててしまった。
「なんで?」
すると、背後でタルタルーガが、
「あっ、天球儀の飾りがなくなってる。キューピッドの」
ジェットは身を竦めた。アガタが近づいてきてポンと肩に手を置き、
「ちょっとこっちへ来てくれるかな、支配人。いや、クソガキ」
店番の青年と同じ声が
「手癖が悪いなぁ、おまえ。これで禁足期間が延びたぞ」
「マジで困るんだけど、ゴール裏のチケットが……」
「自業自得」
「店主がローズクォーツのブレスレットをしているの、見たでしょ。あの珠を
「うへぇ」
スタッフ一同の声は届いているのか、どうか。男児はテンパー扉の向こうで成り行きを見守っている様子だったが、そのままバックステップで箱馬車に近づいていった。別れの挨拶か、御者が戸を開ける間にハンカチを振り、投げキッスを寄越した。まるで、怯えて萎縮していた痛ましい被拐取者の仮面を脱ぎ捨てたかのような豹変ぶり。邪悪で満足げな笑みの横で閃く白いガーゼには、翡翠の血を吸ってできた宝石の屑を思わせる赤い斑点が散らばっていた。
【了】
*2024年4月書き下ろし。
**縦書き版はRomancerにて無料でお読みいただけます。
https://romancer.voyager.co.jp/?p=355793&post_type=nredit2
***雰囲気画⇒https://cdn-static.kakuyomu.jp/image/fSRXbwdD
別天地禁足 深川夏眠 @fukagawanatsumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます