回顧
私がいちばん良く書けたと思う話。やりたい間のとり方も二人称の使い方もできた。空気感がいい、好きだ。書き終わったあと「私はまだ、好きなものをちゃんと書くことが出来るのか」と少し安心した。
私と私のイマジナリーフレンドの話。私が共感覚が使えなくなってたびたび見えるようになった幻覚。話しかければ反応を返してくれたような気がして幻覚とわかった上で何度か話しかけた。
これを書いた時の私は、「私はこの先ずっと独りだし、死ぬ時も独りだろうけど、この幻覚は私のことを死ぬ瞬間まで見ていてくれるんだろうな。安心して死ぬことが出来るな」と思っていた。
実際。私は独りじゃなかったし、今日も生きている、人に生かされている。死ぬ予定も当面は無い。
それでも私はこのことを今もたまに思うし、この先思い出さなくなることもないと思う。恋人には悪いと思うが、自分でどうにかできるようにも思えない。
ただ、今は安心できるところが現世にできた。これを書いた日の自分に教えたい。
2024.5.6
幻想彫像、または青い血液 夜凪 大虚鳥 @Ohowosodori
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