「異種間恋愛」をうたっていても、人型イケメンにちょこんと角やケモミミがついているだけの姿に、物足りなさを感じていたケモナーの私。そこへ燦然と輝く作品がご降臨なさいました!
蛇です! ヒロインのお相手は、蛇の神様です! ありがとうございます!!
ガチなケモからしか得られない貴重な栄養素をありがとうございます!!
人型イケメンバージョンにもなりますが、その辺は神様ゆえ自在な雰囲気です。「物語が始まるやいなや人型イケメンに変化しそのままラストまで」と言うことはありません。大蛇の姿になって、ヒロイン翠の首に巻きついたりもします。羨ましい。ひんやり艶々の鱗を、私も堪能したいものです。
蛇神様へ嫁入りする乙女と言う、日本古来から伝わる物語を踏襲しつつも、内容はコメディ色がとても強いです。人の常識が通用しない上位種である蛇神螺旋様による、怒涛の天然ボケの嵐。それをつっこんでつっこんで何とか常識範囲内に軌道修正しようとする、ヒロイン翠。完全にコントです。
勢いよく笑いながら読めてしまう作品で、読み終えた後は元気になれます。
神様に仕える家系に生まれた双子の姉妹。姉は将来神様の嫁となることが決まっており、妹のほうは代々続けてきた巫女の仕事を担うことが決まっていた。
しかし。
この姉。最初はヤマタノオロチの生贄のようなもので、不憫な境遇かと思ってしまったんですが……いろいろ、たくましかった。
神様の嫁になることには超前向き。でも実際嫁いでみると、「思ったのと違った!」というわけで、妹に泣きつきます。一時で良いから変わってくれない?
で、妹のほうは、正反対に健気でお人好し。あとヘビが好き。
姉思いでもあるので、苦労の肩代わりを悪い顔せずやってのけます。
となると、神様のほうでは……妹のほうが良くね、ってなるのは当然のことかと。
しかしこの妹巫女。意外と頑固なのです。わたしじゃなくて姉が選ばれたんです、姉が神様のお嫁さんなんです、と神様の「結婚しよすぐしよ」溺愛アプローチにも負けず否定否定否定!!
この二人のやりとり、だけじゃなく。
神様に仕えているイケメンキャラ映心も魅力的。あ、もちろん神様もイケメンです。イケメンって言葉じゃ軽過ぎるかな、もうね神々しいです、神様だけにな!
神様と神様に仕えるイケメン、そして自分の役目を頑なに守ろうとする妹巫女の三人の掛け合いが面白い。溺愛×コメディなのです。
あ、あとお姉ちゃんがある意味アッパレすぎてて良いです。話が展開するたびに「姉ーッ!!」とコメント欄にも悲鳴&ツッコミの成り上がり?下がり?よう。
この姉を改心させられるか、それともー…ってところで、一旦終了しているのですが。
続きの構想もあるようなので、それも楽しみな作品です。
こちらの作品『その溺愛、過剰です!』コンテスト参加作品ですが、蛇神様部門があればぶっちぎりで一位の溺愛ぶりです!
私が勝手に1位だと認定しました。
もうこんな溺愛っぷりみたことがない!
本来、この蛇神様の螺旋さまが嫁として迎えるのは、主人公である翠の姉の碧でした。
ですが……まあ、いろいろありましてね。
ええ、碧が嫌がりまして。蛇、やだ、とか。掃除やだ、とか。
で、翠がちょっとだけ入れ替わる形で蛇神様のところにお仕えすることになるんです。
そしたら、翠の働きっぷりを大いにお気に召しまして。蛇神様が。
溺愛する翠に近づく男は「首をはねる」と即断。害をなそうとすれば「消す」と宣言なさる。
なにしろほら、神様ですから。有言実行できちゃうんです。
ですが謙虚でつつましい翠はそんなこと望まないんですよね。そこにまた蛇神様が惚れちゃって……。
蛇神様に仕える映心さんとのやりとりもコメディたっぷりでめちゃくちゃ面白いです!
ぜひご一読を!
小さい頃から湖の神様のお嫁さんになるべく蝶よ花よと育てられた姉・嫁巫女である碧と、選ばれず湖の管理をする陸巫女として育てられた妹の翠。
が、成長し、神様に嫁いだはずの姉は、湖での生活が思い描いているものとは違っていたと、翠に身代わりを頼み込み……。
仕方なく、姉の代わりに湖へ行き、掃除や湖底にいる大蛇のお世話を始めたところ、なんと神様は姉ではなく翠のほうを気に入ってしまい……っ!?
いやでも私は身代わりに過ぎないんですけれど!?
というか、これ以上神様をだましたら、天罰がくだるのでは!?
と気が休まらない翠と、嫁巫女を溺愛したくてたまらない神様。
果たして翠は神様の溺愛に流されずに真実を話せるのか……っ!?
中編コンテスト応募作の関係上、途中でいったん完結となっているのですが、続きが超!気になります……っ!(><)
どうかよい結果となって、続きが読めますように~!(*´人`*)