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  • 一通り、希望通りの理想社会を築き上げたら、以後あらためてねちっこいベッドシーンに突入するのかなと思ったんですが、あっさり済ませましたね w。いや、期待していたというわけではなかったんですけれども。

    このジャンルでは普通見ない「人の世とはかくあるべき」論が存分に繰り広げられていて、一種硬派(を気取る)週刊誌の連載ものみたいな、いい意味でのおっさんたちの妄想社会小説っぽいテイストが面白かったです。

    が、あえて言えば、皇帝のひとことで大革新が起きてしまうもんだから、政治的な話が早々と進んでしまい、各勢力入り乱れてのドラマっぽい展開やら、それにかこつけたやおい方向の進展やらに絡めらなかったのが、物足りない印象もありました。漠然と、これの三倍ぐらいの話になると思ってたんですけれども……まあそこは史実から露骨に離れた展開へ持っていくわけにはいかなかったということでしょうか。たとえとるに足らないような小さな事件をネタにした展開でも、この皇帝の盲目的なラブと、そこから知恵を絞って脱しようとする主人公の駆け引きを、もうしばらく眺めていたかったというのが、正直な気持ちです。

    何はともあれ、完結、お疲れさまでした。こういう角度での歴史ものもあるのだなあと、認識を新たにさせていただきました。ありがとうございます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

     BLコンテストが完結を応募条件にしてるので、丞相就任後の活躍はバッサリカットしてます。
    いずれにしても、宣帝、丙吉のハイライトはやはり、赤子の頃に丙吉が処刑しないで養育した事を宣帝が知ったシーンです。ここを際立たせたいとき背景に配置する必要のあるオブジェが、片っ端から特級呪物ばかりで、一つ触れるとそれぞれで本一冊級ばっかりなんですよねw

     特に王皇后と霍光に触れると話が武帝、光武帝まで伸びてしまい収集がつかなくなります。
     各勢力入り乱れての人間ドラマは巫蠱の獄そのものを描くと面白そうではありますが、それを入れたら間違いなく主役が誰だか分からなくなります。そこに噛むことはないにしてもともかく長生きしたという点でアッーとかお野菜の摂取には王皇后視点で書くのも面白いかもしれません。(女主人公キャンペーンあるから王皇后視点のH.EROINE(えっち、えろいん?)でもやりましょうかw。

     一応完結ということにはしてますが、章立てに拡張スロットが用意されていますので、BL選考が終わったら拡張も随時やっていきます。その時にはご意見を参考に人間関係の絡み合いに世代差、同性同士の絡み合い(笑)も盛り付けたいと思います。

  • このあとがき面白いじゃないですか。
    勉強になります!

    真面目にコメントすると、その時代の面白さが伝わってきたので、歴史小説としては成功だと思います。

    作者からの返信

     全編にわたりお付き合いいただき本当にありがとうございます。

     ゲイ術家によるあとがきも含めて「イブの息子たち」へのリスペクトです。

     宣帝の時代の人間関係は本当に面白く、しかもこの時の人間関係からつながって、王莽による「新」王朝による簒奪、光武帝による再征服という流れまで明確に繋がっているのです……。でもそっち書いてしまうと超長編大河小説になってしまうので、丙吉だけ切り出しました。王皇后(許皇后の後釜)の人間関係が絡み合って王莽が出てくるので、彼女に触れるとそこから展開してしまうのであえて触れるのやめましたw
     前漢が滅んで新になって、後漢に戻ってという流れ、ぶっちゃけ武帝のあと宣帝が就くまでのゴタゴタよりもインパクト小さいんですよねw。コップの中の嵐といいますか。
     宣帝の物語は普遍的に人の心を打つもので、中国本土ではドラマ化とかもされて人気ジャンルのようです。いずれ日本にも宣帝旋風が吹き荒れる日が来たとき、その呼び水になったラノベのひとつとなれることを妄想していますw

  • 完結おめでとうございます✨!!(●´ω`●)
    冷やかし中華な感じでノリで始まったH.ERO…まさかこんな壮大な物語になるとはww歴史小説書けちゃうのほんとすごいです。
    BL長編はたぶん今まで読んだ事なかったですが意外にも「陛下かわゆす…♥きゅんきゅん♥」という感じで読み終えちゃいましたww←オイ
    丙吉は嫌がりつつもなんだかんだいって人としては陛下を慕っているしハッピーエンドよきです♪(●´ω`●)丙吉は微妙でしょうケドw

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    壮大な物語というよりは、史実(にかこつけて2000年に渡る歴史家たちが萌え萌えで盛り付けた蓄積……だと思う)ですからw
    それこそ、ディテールまでしっかりある史実(という名の……)を見ながらパロディ化するだけなんで、実は簡単ですw

    あとがきと主な登場人物の方で、
    どこまでが史実でどこからが創作なのかの境目をネタバレ予定です。(予約投稿済みですが、完結後の予約ってちゃんと出てくるんですかねぇ。)

  • 完結おめでとうございます!
    これで宣帝の時代が(ヘンな形で)頭に入りました。

    >丙吉はノンケなのだが。
    あれ、そうでしたっけ?
    宣帝に引きずられて、いつの間にかその道に目覚めたように読んでましたw

    ひとつだけ質問です。
    >クリップ食わしたり、黒くて太い印鑑を鼻に詰めて
    これの元ネタって何ですか?

    作者からの返信

    ありがとうございます。とりあえずとはいえ完結を迎えることができました。

    クリップ食べたり、印鑑を鼻に詰めるの元ネタは、YMOのアルバム「サーヴィス」に収録されているスーパーエキセントリックシアターによる寸劇です。

    https://nico.ms/nm5522859?ref=other_cap_off

  • >ここに新たに郵便、通信、定期便の交通機関といった
    紀元前にこんな設備が整ってたんですか?
    すごいですね。

    作者からの返信

    ウソウソです。そのうちジェット機まで出てきますw

  • >誰も求めてない薬やクーポン
    あのアクリル板の仕切りはどこへいったんでしょう?

    あらすじを読んで「こういう話だったのか」と納得しました。
    女装皇帝がおじさんを襲うシーンしか頭に残っていませんw

    作者からの返信

     アクリル板とかマスクとかだとコロナのワンイシューに集約してしまいますので、そういうの一般の代表として薬とクーポンにしてます。
     女装皇帝がおじさんを襲うシーンしか頭に残ってないのはそれで正常でして、そここそが私の創作の見せ所で、それ以外はほぼほぼ史実に基づく背景描写に過ぎませんからw(それ以外にもフィクションあるんですけど、全体的に史実濃度がかなり高いので小説としての独創性はあまり無いですね。)


  • 編集済

    陛下がぶっ壊れていって最高ですw

    >ほら、もふもふの猫ってかわいいじゃん?でも食べたいとは思わないだろ?
    わかります。良いたとえです。

    >庶民時代の名前劉病已。
    哀帝とか、日本人からするとイメージ悪い漢字を名前につけてる人がいますが、紀元前中国では「病」に特に悪い意味はなかったのですか?
    それとも「健康になるように」とか、ひっくり返った意味としての名づけですか? 昔の日本で「捨」を名前に入れたように。

    作者からの返信

     ありがとうございます。キャラが壊れるのは面白いんですけど、物語で壊れるのを表現するにはその前の正気状態をガッチリ仕込んでおかないといけないので、それが難しいです。

    病已ってどういう意図でそういう名前になったんでしょうね。それは私もわからないです。儒家嫌いとかと同じで、史実がそうだからとしか言えないんですけど、あて字とか今からでは想像もつかない文字の意味とか、色々ありそうです。
    しかし、ここでオリジナルの見解として、この時代の人の名前は記録した人が命名してるんじゃないかというアイデアはあります。この時代の、そこら辺にいた人だから側とか、上官さんとか人の名前というより立ち位置みたいな命名いますからね。

  • 第二ラウンド開始ですね…www笑

    作者からの返信

    朝からは始まりません(笑)
    しかし、ここでやってれば公衆の面前でやられずに済んだのかもしれません。運命ってのはわからないもんですね(笑)

  • タイトル回収H.EROな回ww(●´ω`●)笑

    作者からの返信

    この瞬間最大ボルテージはイブ息に届いたかな?!と自信のある回ですw

  • 陛下!!( *´艸`)笑笑
    風俗いってくるのかとかいいつつ、やっぱり心の底では妬いてたんですね…ww笑

    作者からの返信

    天子 対 女神 対 ただの人の三つ巴なので、ただの人である丙吉がワリを食ってしまいます(笑)

  • >「クリップ食わしたり、黒くて太い印鑑を鼻に詰めてにっこり笑っていらっしゃいませと言わしたり村祭り歌わしたりさせないでくださいね?」

    よくこんなネタが出てきましたね……わかる人、どんだけいるんでしょうか。
    っていうか、元ネタ通りなら、今の陛下は、エキセントリックな要求を連発する銀行強盗的犯罪者ってことになるんですが w

    作者からの返信

     多分、アレは一回聴いた事がある人なら記憶に焼き付いて離れないんじゃないかなと思います。

     書いてるときには「周りのものに悟られないようにするんだ」が単独で思いついたあと、そこからあのネタを連想してクリップ云々を書いたあとに、仕上げに「わかったか」を書き足したという流れになりますw

  • いきなりやっちゃってますね。
    そして女装攻めというスタイルなんですね。

    まさか二千年後にこんな小説が書かれようとは、夢にも思っていなかったでしょうw

    作者からの返信

     まだラノベでのお約束とまで普及してませんが、治癒魔法で処女を回復するっていうモチーフは既に複数作品で確認してますので、ここは男女平等の理念に基づき、薔薇のあとを回復する治癒魔法を登場させました。
     まあ、歴史小説で題材にされる人物なんてみんな後世になってそんな描かれ方されるなんて思って生きてなかったと思いますよ。
     宣帝と愉快な仲間たちの物語はまだ日本のラノベではほとんど手つかずですから、彼らへの供養の意味も込めて(笑)ぜひ猿田さんも書いてあげてください。

  • 許皇后は、史実で対立勢力に毒殺されたんでしたっけ?

    もしH.EROの皇帝が許皇后とラブラブなら、
    丙吉に対する愛は、なんかファザコン的なものを感じます~。

    作者からの返信

     史実では死んでますが、H.EROでは死んでません。代わりにと言っては何なんですが、レイアの風俗店という場所はウソウソの異世界への入口を暗示する記号的なモノと捉えていただければと。
     許皇后および後釜のわんこ……もとい王皇后は、宣帝の平民時代の人脈で繋がった異性で、皇帝になってから寄ってきた異性とは別格で格上だったようです。
     丙吉が処刑するという仕事をサボったから生き延びた病已を出所後に全面的に育てたのが張賀で、張賀は自分の孫娘を病已と結婚させたかったのですが、張賀の兄弟の張安世が猛反対して、結局職場の仲間だった許広漢の娘を紹介という流れで知り合ってます。
     愛があったかどうかは当事者でも研究者でもないのでわかりませんが、宣帝は祭り上げられる前の人脈だけが本物という意識はとても強かったはずで、その筆頭はやはり丙吉以外ないなと。

  • >冷酷なリアリストにしてマキャベリストの完全なる君主がオレにだけ激甘な件

    長文タイトルにできますねw

    作者からの返信

    ありそうですけど、どちらか性別変えたいですね。

    ×女王&オレ→SMの女王様みたい

    ○王様&わたし→こっちしか残らんですね。

  • 槍vs砲台wwwうまい(●´ω`●)笑

    作者からの返信

    これ、一昔前に流行ったインターネット流行語なのでオリジナルじゃないんですよ。(ググっていただければと。)
    でもみんな忘れた頃に出すと新鮮な驚きが蘇るんですよね。
    しばらくすると許平君がヤマンバメイクしてチョベリバーとか言い出しますw

  • >最上級の称賛の言葉は多くの場合最上級の侮蔑の言葉と同じになっている。
    わかりみが深いww(∩´∀`)∩

    作者からの返信

    mother fuckingとか、クソ◯◯とか、そのままでは最上級の侮蔑なんですが、文脈によって最上級の賛辞としても使うんですよね。

  • この時代は詳しくないので、とても興味深いです。
    現代で起こってもおかしくないような事件で、人間の思考法は変わらないのかな? と思いました。

    誤字報告です。
    >今でも極東のどこかの島国にはは

    作者からの返信

    ご指摘ありがとうございます。修正しました。

    マルクス(アウレリウスアントニヌス)が言うところの「役者が入れ替わっても同じことが繰り返される見慣れたもの」なんですよね。きっと。

  • わかりやすい料金システム( ´ ▽ ` )笑

    作者からの返信

    完全明朗会計です。
    なお、どうでもいいことですが財布のことを中国語では銭包(チェンパオと読む)と書きます

  • どうして全年齢向けバージョンなのですか~。
    R15まではがんばってくださいよw

    作者からの返信

    18禁バージョンと全年齢向けバージョンの違いは、「すまぬ……」の言葉の前に行為があるかないかだけです。
    それだけですが「すまぬ」の意味が、内省的な意味の全年齢向けと違い、抑えられない衝動で襲ってしまったことに対するガチの謝罪との違いになります。想像で補ってください。

  • 陛下ロミジュリww笑🤣
    そして美形だったんですねwww

    作者からの返信

    まぁ、そこはお約束です。私も会ったことないですから美形かどうかはわかりません。でもムショ出て札付きなのに許皇后ゲットしたわけで、悪くなかったはずですよ。


  • 編集済

    真面目な話、なぜ皇帝は儒家がきらいなのですか?
    孔子は死後に神格化されたとききますが、当時の人にとっては、たいしたことなかったのでしょうか?

    作者からの返信

    本当のところ、私もよくわからないんですが、宣帝が儒家嫌いってのは史実としてあって、その理由は創作の余地ありなんですが、無くても私が語りたいストーリーには影響しないので、これは史実に基づくリアリティを醸し出すための香りくらいの意味で今は考えておいてください。
    ヘゲモニー獲得編で許皇后とのラブロマンスを破壊した犯人が儒家とかくらいに創作仕込もうとは考えてます。

  • >「幼少の砌に保護してくれた心優しく偉大で力強い、朕が逢いたくて逢いたくて仕方がないほど慕い憧れ焦がれた英雄丙吉は何処におるのだ。」

    陛下がかわいすぎる!!笑

    作者からの返信

    外向きの顔は怖い皇帝ですが、丙吉に対してはデレデレですw。
    観測されてないだけで心の中では出だしからフルスロットルで丙吉LOVEなんです。

  • 日程5だけだいぶ毛色が違うwww

    作者からの返信

    そもそも、ジャンルを超えた夢の共演と言いつつ全部イタリアンプログレという……。
    実際ぜんぜん違う個性的なサウンドで、混ぜたらどんな音になるんでしょうねぇ。

  • コメント失礼します。
    回想の形を取りつつ、主人公の過去の功績(という名の職務怠慢)を語っていくという、面白い構成になっているわけですが、これがやがてBLに発展していくということでしょうか? 主人公は七十代男性とのことですが、大丈夫……というか、ちゃんと勃つんでしょうか? (まあキャバ通いしてるぐらいなら大丈夫?) 来たるべきシーンを想像すると、見たいような見たくないような気もしますが w 古今東西のあらゆるネタがぶちこまれている百花繚乱ぶり、なかなか読み応えがあります。マジメな話、こういう反骨のヒーローがこれからはどんどん出てきてほしいですね。現実世界でも、創作の中でも。
    バカ話は読むのも書くのも好きなので、この先も楽しみに読ませて頂きます。まずはご挨拶まで。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    キャッチコピーの「70代男性」は、物語がもっと進んで、もう引退したいと丙吉思ってても辞めさせてくれないところを想定しています。
    この物語の二人での回想シーンの想定している時制は、霍光の残党を閑職に追いやったことで不足した側近人事を検討してる時に声をかけたという設定なので年齢不詳ですがせいぜい20代後半の皇帝と50代の丙吉です。
    丙吉は基本ノンケで受け専、皇帝が丙吉を溺愛してますが丙吉にとって皇帝への特別な感情はありません。
    しかし20年、死ぬまで仕えるのでお互いに影響を受けて変わっていくストーリーにしていくつもりです。
    今後も「H.ERO」をよろしくお願いします。

    バカ話がお好きでしたら拙作「走れ!アルケミスト」の方は完結済みとなりますのでこちらもぜひよろしくお願いします。

  • はじめまして。猿田と申します。
    自主企画に参加して頂き、誠にありがとうございます。

    私は不勉強でして、丙吉の存在を初めて知りました。
    どんなふうにBL展開になっていくのか、非常に興味があります。
    これからもがんばってください!

    作者からの返信

    お越しいただきありがとうございます。
    三国志や国共合作より遠い昔話なのでまだあまり馴染みがないかもしれませんが劉病已と仲間たちの物語の、猿田さんにとっての初めてとなれたことを誇りに思うと同時に、きっちりとここのは創作であり史実とは別であることを言っておかなくてはなりません。
     史実については検索していただくとして、丙吉は宣帝に(信任されるという意味で)寵愛された人で、史実がそのまま必要な要素が全て完全に揃った100点満点の成り上がりざまぁになってます。これに手を入れて、(信任の)寵愛を(肉体の)溺愛にしてヤマ無しオチ無し意味無しのやおいにしていきます。(版権切れて2000年経ってる史実に対する二次創作ですw)
     物語開始時点で宣帝は丙吉LOVEでヤマのてっぺんスタートですので盛り上がりやオチはあまり期待しないでください。会話しながらひたすらイチャイチャしつつ、はじめはノンケの丙吉が……そこはまだ書けてないので引き続きよろしくお願いいたします。

  • 「放・連・早」ww笑
    やっちゃいけないホウレンソウ爆誕w笑🤣

    「H」「ERO」と並んでるから「朕」までなんか…い、いや、なんでもないっす。笑

    そして意外に真面目なストーリー!!歴史物かけるのいいですね。

    作者からの返信

    時代が逆行してるときにはその流れに加担しないことが後から善行として評価される事もあります。その行為はリアルタイムにおいては職場放棄、勤務態度不良となります。
    今でこそ成り上がりざまぁが量産されてますが、おそらく最古の、THEオリジナル成上がりざまぁストーリーが史実とされている丙吉です。
    まあ、宣帝周りには他にも成り上がりざまぁは溢れているんですが、陰謀に巻き込まれて娘や子供が殺されたり、個人としては嬉しくなかっただろうなと思います。丙吉はその点クリーンで宣帝から本当に大事にされたんだろうなと思います。