淡いモノ、いつかその日まで。

恐ろしいほどに鮮やかな白黒の世界

淡いモノ、いつかその日まで

 私は、始まり、ただの淡い何か。何者でもないが、沢山を生み出している。

 記憶も、感情もおぼろげで。

 ただただ生み出しては、埋め尽くして、膨れ上がって、を繰り返し、どんどん遠のいていく。もう初めに何を生み出したかも判らずに、何を生み出したいのかさえも解らずにいる。

 わからないまま、生み出したせいで、ほんとに欲しいものが隠れてしまった。

 

 私は、始まりの火、ただ淡いなにか。沢山に囲まれて、確かなモノもみえずに、暗闇で一人。

 わからないモノを、わかっていきたい。

 儚くて、柔らかいものに、愛されたい。

 

 ほぅッと、誰かの温もりを感じた。

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淡いモノ、いつかその日まで。 恐ろしいほどに鮮やかな白黒の世界 @Nyutaro

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