概要
彼はいつだって傍にいるだけ
作家が燃えます。(物理)
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!実は技巧派
カクヨムの小説はテンポ感が私に合わないことが多い。
大抵は会話文は長すぎ、地の文は短すぎる。
すると状況の説明を読み飛ばしてしまい場面が変わったことに気が付かないことがよくある。
大体、皆「テンポが良い」と言って喜んでいるが人間の時間感覚なんぞ言う程スピーディではない。
小説を読むのは時間がかかる。
時間をかけて読むうちに時間の感覚を通して主人公や語り手と一体化していく。
それを可能にする魔術的な装置こそが重厚な地の文なのだ。
本作は丁寧に地の文を書き込んでいる。
絶妙な遅さが心地よい。
カクヨム内ではテンポが遅い方に入るが小説一般に関して言えば普通だろう。
それでいて五千文字という尺…続きを読む