第4話

「こっちがせん定バサミのお銀」

オトコが(黒島)がミナミに小柄で

黒髪の長いオンナを紹介した。

「借金背負ってデリヘルで働いてたところを

オレがスカウトした。オマエと同じく5000万円だ」

「よろしく」

「けっ、こんなツラガ半分ないオンナ

使いもんになんのかよ」

お銀が床にツバをはいた。

「お銀は口は悪いが、名うての妖怪ハンターだ。

いままで2000匹の小物たちをすでに始末している」

「そしてこっちが改造銃の芽衣(めい)

大物の妖怪も何匹か処理している」

「けっ、わたしだって本気出せば大物くらい」

お銀が対抗心を露わにした。

「これから、三人にはタッグを組んでもらう。名目は

あくまでも人類救済だ」

「本当のところはアンタんところに各国政府から

入る巨額の報奨金、つまり、私利私欲でしょう?」

お銀が文句を口にした。

「わたしは金さえもらえれば文句はないわ」

芽衣は納得しているようだった。

「それと、この犬を連れていけ」

「ワン」

「なんだよ、この薄汚いワン公は?」

「ウウ―っ」

お銀がイヌを口汚くののしった。

「煮抜きっていうんだ、よろしくね」

「わっ、喋ったきっしょー」

「煮抜きはお前たちが脳死状態におちいったときに

脳味噌のかわりになってくれる」

黒島がそう説明した。



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妖怪討伐三人組 @k0905f0905

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