第5話 『人外捜査官 久遠寺煌』に影響した本
作品のテーマ……なぞ、考えられず、とりあえず思いつきで書いてきた7か月……。
が、書いてるうちに、私の作品は大体同じ流れになるのでwそれがテーマなのだろうとわかってきました。
私は何なのか
誰と生きていくのか
が、まず私の人生のテーマです。
『髪の長い女』を書いていたときは、そこまでテーマを意識できずに、とりあえず主人公の美春の性自認のズレを軸に、恋愛ベースにトラウマを乗せてみました。
キャラクターの一人一人が、幼い頃の傷と向き合い「大人」になってく壮年ファンタジー……と、私は思いたいのですが、なんにせよNTRと髪フェチという入り口から入ったので、エロ本にするのかガチ現代ドラマにするのか迷いが生じたのがロスでしたwww
今書き直すなら、官能小説でいいから、やはりテーマをはっきりさせ、キャラとトラウマの克服の過程をもう少しわかりやすくしたいですね。
さて、そんな手探りな創作を繰り返し、ようやくテーマがちゃんと中心にある(であろう)作品にとりかかれたような気がします。
それが『人外捜査官 久遠寺煌』。
相変わらずプロットがありませんがw髪の…に比べれば、問いかけがはっきりしてます。それは、
”人間とは何か”
髪の…は、”私とは何か”で、個人に内向きでしたが、今回はニンゲンなので、様々な価値観が取り扱えるな、と感じてはいます。
全体の整合性は……期待できないけどwww
さて、本題ですが、この物語を自分が書くにいたるまでに、影響した本がたしかにあったな、と思い出しました。
それは、瀬名秀明さんの『パラサイト・イヴ』。
この本がヒットしたとき、私は中学生でした……世代バレ!!www
中学生の私は、細胞内にいるミトコンドリアのおかげで生きられているという事実に衝撃を受けたんですよ。
自分の生殺与奪を握られてるんだぜ?!なんでみんな怖くないの?!
みたいなwww
私のそれまでの生命に対する価値観をうち壊しましたね。
人間なんて、こんなにイキってても脆弱な生き物なんだってね、悟りましたwww
パラサイト・イヴは映画も見たし、ゲームもやりました。
ゲームもストーリーがいいんですよ!
舞台はアメリカ。
主人公の警察官アヤが、ミトコンドリアの暴走により化け物化した動物たちと戦って、最後のボスと戦うんですが……。
最後のボス、メリッサがまた切ない設定なんです……。
歌手の女性なんですがね、彼女は、幼い頃に亡くなったアヤの姉妹の角膜を移植された人なのです。
その、アヤの姉妹のミトコンドリアが暴走するんですよ……メリッサが歌手として、ようやく晴れ舞台に立てたその日に!!
つらたん!!
そしてつまるところ、アヤは自分の姉妹のミトコンドリアと戦っているという……。
主人公が女、ラスボスも女、というのがまたかっこよかった。
ゲームシステムも、武器や防具の改造と敵の隙をつくとダメージが大きくなるなど、リアル寄りだったのが良かったんです。
ホント、海外ドラマみたいで。
シリーズ2作目になると、アヤがミトコンドリアを使いこなして魔法使いみたいになってますがw
そんな作品に憧れていますね。
実際の質はアレなので見守っていただきたいですがw書きたいことを書けるように頑張ります!!
主張強めな自分の作品解説 千織 @katokaikou
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