第3話

「...なんで俺を恨まないんだ?」


 改めて思い出し、首をかしげるユキ。


「鈍感というか、なんというかですわね...」

「ユキさんは、根が優しすぎるんですよ。悪人にはなれません」

「ま、そんなユキがどんなことを望んでいたかは、オレたちみんな知ってるんだけどな!」


 びくっと、ユキが反応した。まさか、自分の願望がばれるはずはと。


「わたくしが夜這いしたとき、ユキさんは寝言を言ってましたわよ?『女の子になりたい』『めちゃくちゃになりたい』と」

「俺の寝言...?」

「そう、私たちは知ってたんですよ。だから皆で画策したんです。恩返しをしようと」


 そう言いながら、三人がユキへと迫る。


「店の奴隷たちは安心しな。俺の家に引き取ったかんな」

「では、どうしましょうか? ユキさんが私たちにしたように、沢山かわいがるのはどうでしょうか?」

「うふふ、そうですわね。たっぷり可愛がってあげましょう。たまーに、夜の方もわたくしが相手してあげます。女の子は、男の子よりすごいんですよ?」


 迫ってくる三人。かつては身長差から見下ろしていた三人を、今ユキは見上げている形。


「あ、あはは」


 思いもよらなかった展開。この先に待つ未来が、自分の望んだものとは異なると予想して、ユキは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

終わり

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ケモミミ幼女にTSさせられて破滅するはずが、なんか違う展開になるお話 うにとかに @chachanko

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