1■■0年・◯◯幼稚園
ごろごろ
読み切り
「先生、足が痛いの」
声の主は
美代ちゃんは薄く茶色がかった綺麗なツインテール、バランスの良い顔立ちに女の子らしい華奢な体つきをした子供だ。しかし、可愛らしいこの子は、この市立幼稚園が持つ悩みの種のひとつであり、働いている職員のほぼ全員が苦手としている。
「先生、足が痛いの」
職員が目の前を通る度に“足が痛いの”と訴える美代ちゃんだが、その言葉を真に受ける様な純粋な職員はこの幼稚園には存在していない。
仮に相手をする職員が現れたとしても、持って数ヶ月で別の幼稚園に転勤するか、幼稚園の先生という職自体を辞める事になる。
それほど美代ちゃんの“足が痛いの”は人を悩ませ、正常な心を歪ませてしまうのだ。
とはいえ他の子供とは喧嘩する事無く仲良くしているし、足が痛いからといって幼児特有の奇声を上げたりする訳でも無い。
「
尋ねたのは今年度から幼稚園の先生になったばかりの新任の職員・
遠くからこの町に越してきたばかりの若さ溢れる女性職員である。
この幼稚園は職員の入れ替わりが激しく、決して新任を目指す人達の間での評判は良くない。そんな幼稚園にどうして咲恵子が勤めることになったのかというと、希望すれば100%の確率で職に就ける事と、自宅が近かった事に起因する。
「何でしょうか?菅野先生」
荒木は先の話の例外に当たる美代ちゃんを苦手としていない珍しい職員。その理由は単純、荒木は物事に大して無頓着な性格であるからだ。
「面接の時に言われたので構わない様にしてるんですが、どうして皆さんは美代ちゃんの話を聞いてあげないのですか?可愛らしい子なのに、ちょっと
「ああ、菅野先生は来たばかりだから分からないかも知れませんが、来年になれば分かりますよ」
「来年って……それまで放っておけって言うんですか?足の痛みだって先天的なものなら私達にはどうすることも出来ませんけど、心のケアくらいは出来るんじゃないですか?」
「物事には理由があるんですよ。園長からも美代ちゃんの話題は控えるようにと言われてますし、残った仕事を片付けて帰りましょう」
「そうですか……分かりました」
この幼稚園では[共働きの家庭向けに夕方まで子供を預かる]という事はしていない。それもあり、市の認可の元、料金は安く設定されている。
勿論、比例して職員の給与も他に比べてやや少ない訳だが、園長・副園長先生以外は勤務時間9時〜16時というルールが絶対なので仕事時間は短い。
そのため少し低いくらいの給与面に不満を持つ職員はさして多くは無い。
咲恵子が先生になってひと月、ふた月と時間は流れた。
時折、中々言うことを聞いてくれない子の愚痴を溢したり、突拍子も無い苦情や支離滅裂な文句を言う親に対して悩んだりもしたが、精神が破綻する前に他の職員に相談したことが功を奏し、概ね順調な毎日を過ごしていた。
その数ヶ月で美代ちゃんについての相談だけは荒木以外にはしない方が良い、ということも学んだ。
何故なら荒木以外は美代ちゃんと聞くだけで人が変わったように動揺し咲恵子から離れて接する様になったり、ヒステリックに怒りだす職員まで居たのだから。
誰もその理由を語ってくれない状況は咲恵子のストレスを増やしたが、それも半年を過ぎた頃には諦めた。
半年と言えば運動会や発表会も経験した訳だが、そういった行事の際には幼稚園の敷地内ではなく、市の運営する【緑の風アリーナ・運動公園】という所で行われる事も咲恵子を驚かせた。
この幼稚園には広い体育館も無ければ大きなグラウンドも無いのは確かだが、行事を行うのが無理という程に狭くも無い。
それなのに事あるごとに貴重なお金を掛けて他の施設を借りるのだから咲恵子の驚きも納得なのだが。
例の美代ちゃんは足が悪いという事なので行事の際には決まって
結局[職員は美代ちゃんには構わない事]という徹底された決まりを覆すことは出来なかったのだが。
子供好きとは言っても仕事は仕事、モヤモヤする事も多い。それでも咲恵子の毎日は充実したまま繰り返された。
もうすぐ冬の発表会、それが終われば冬休みに入り、そのまま正月を迎える。となれば卒園・入園シーズン迄に残る行事は春の遠足だけ。
咲恵子がこの幼稚園の職員となり、これまでの間に先生が2人入れ替わり、送迎バスのおじさんも1人変わった。
急に担任が変わってしまった教室が一つあったのが可哀想だが、今ではすっかり子供達も新しい先生に懐いている。
「先生、足が痛いの」
「…………」
新任の先生は既に暗黙のルールを覚え、相変わらず足の不調を訴える美代ちゃんの相手をする先生は居ない。というのに今日は珍しく咲恵子が相談を受けている。
相談をしているのは秋に職員となった
「菅野先生、美代ちゃんの事なんですけど、親は病院とか行かせてるんですかね?」
「病院に連れていってるとは思いますけど、先天的なものなら簡単には治せないんじゃないですか?あと、こんな話をしてると他の先生に……ね?」
「そうですね、すいませんでした」
咲恵子が病院に連れていってると判断したのは美代ちゃんの見た目にある。ツインテールの髪はいつもサラサラで園児服はいつ見ても綺麗な状態。
子供はよく汗をかくので毎日お風呂に入れてもらっている子とそうではない子は匂いが違う。
遅刻した事など一度も無ければ、嫌がらずに帰りのバスにも乗る。
それらを考慮した時に、美代ちゃんの親はしっかりと面倒を見てあげているに違いない、となれば病院にも連れていってる事だろう、と判断したのだ。
「さぁ、早く終わらせて帰りましょう」
「はいっ」
子供達の笑顔に幸せを感じ、時には上手くいかない指導にストレスを感じ、咲恵子の日常は進む。
冬の発表会では子供達の成長に涙まで流し、咲恵子の1年目は正月を迎えた。久しぶりに帰った実家では日々の喜びと愚痴を存分に溢し、友人と遊びに出掛けた際には疲れを忘れて馬鹿騒ぎをした。
楽しい正月休みを終えると、冬休みも終わりを迎える。この幼稚園では休園期間は職員においても園内への出入りを禁止している為、在宅で出来るパソコン業務のみ。よって、休み明けの忙しさは中々のものである。
進級や卒園を間近とした春は忙しさと共に時間が加速する事となった。迎えた卒園式、別れがあれば出会いもある。卒園式から1ヶ月後には入園式が行われ、赤ん坊の面影さえ残す子供達がキャッキャと園内を賑やかにした。
咲恵子もご多分に漏れず小さな子供達に胸をときめかせ、慣れない環境に大泣きする子供さえ微笑ましく感じていた。
「先生、足が痛いの」
「あっ……」
微笑む咲恵子の耳にすっかりお馴染みとなった声が刺さった。
昨年が新任だった咲恵子にとって、始めて見た時の美代ちゃんは幼稚園児としてはお姉さんに見えていた。
なので勝手に美代ちゃんを年長組の子、つまり前年度の卒園生であると思っていた咲恵子は少しばかり違和感を覚えたが、今年は
2年目は1年目よりずっと快適に過ごせるだろうと思っていた咲恵子だが、実際には補助の先生と担任の先生との違いに随分と苦汁を味わうこととなった。
それでも就職時と変わらず、悩みこそあれど子供の笑顔に幸せを感じ、日々に充実感を覚えることが出来たのは幼稚園の先生に向いていたと言えるだろう。しかし、ついに咲恵子の日常が覆る程の事件は起きてしまった。いや、起こしてしまったのだ。
時は8月、幼稚園は夏休みの真っ最中。
夏休みの後には大きな行事が幾つも控えている。
それは初担任を受け持った咲恵子にとって、大手を振って休みを満喫する余裕を持つ事など出来ないのが現実だった。
そんな事から、年中組の補助の先生である村本先生と電話相談した後、休園中の園内に行き、少しでも仕事を減らしておこうという話をつけた。
禁止されている行為だが、園長に連絡さえ入れておけば大丈夫だろうと判断したのだ。
仕事日に指定したのは世がお盆休みに入る直前の8月10日、その日であれば既婚者である村本も予定は無いという訳である。
「こんにちは菅野先生、もう何処かお出掛けはしたんですか?」
「うん、友達と買い物には行ったけど、実家にはお盆に帰るつもりだよ」
迎えた8月10日、仕事の時とは違う小洒落た服装で現れた村本を見て、上下セットのジャージを着てきた自分を妬ましく思った咲恵子だが、気を取り直してドアを解錠。
「良かったぁ。休園日の登園禁止だから心配したけど、普段と同じ番号で開いたわ」
「ああ、番号変えられてたら終わってましたね。ところで、園長先生には連絡したんですよね?」
「一応ね、園長先生もお出掛けしてるみたいで、電話したら留守電になっちゃったからメッセージ入れておいたの」
「ああ、どこか温泉に行くって言ってましたからね。でも、それ後で怒られないですよね?」
「まぁまぁ、怒られたとしても私の所為にして良いからさ。実際そうだし」
「絶対ですよ?」
園内のガランとした雰囲気はいつもと全く異なる空気を二人に感じさせた。
「なんか不法侵入してるみたいでドキドキするね」
「確かにちょっと緊張しますね」
なんて言っていた二人だが、所詮は見慣れた職場の中。浮いた気持ちは5分足らずで消え失せた。
こうして休園中の園内での二人の作業が始まった。[わんぱく祭り]で使う為の金券作り、夢の森キャンプ場で行うお泊まり会での肝試しの道具作成や、おゆうぎ会で着る衣装の見本作り。
それらを済ませておけばビッグイベントの一つである運動会の時に随分と余裕が出来る計算なのだ。
黙々と、という訳では無いが他愛もない話をしながらも二人は着々と手を動かした。
「ふぅ、少し残っちゃったけど、これだけ出来れば十分だよね。お陰様で明日から安心して休めるよ」
「はは、そうですね。ここ、休みが多いのは良いですけど、その分仕事が溜まっちゃいますからね」
「そうなんだよねぇ、よし!片付けて帰ろっか」
「はい、これだけ教室の前に置いてきます」
「うん、ありがとう。こっちは片付けとくから行ってきて良いよ。階段気を付けてね」
「うぃっす」
大きな段ボールの上に小さな段ボールを重ねて持ち上げた村本、大きさはともかく中身はスカスカなのでとても軽い。
手慣れた様子でドアを開けた村本だったが、職員室から一歩出て呟いた。
「うわ、結構暗いっすわ」
「ああ、この部屋しか電気つけてなかったもんね。外はまだ夕日で明るいのに……電気つけよっか?」
「いえ見えない訳じゃないんで大丈夫ですよ」
「そう?本当に気を付けてね」
さっさと片付けを済ませた咲恵子は電話に目をやり、園長からの着信履歴があった事に気付く。
「え!やば!マナーモードになってた!」
これは怒られる……そんな憂鬱な気持ちが先程までの達成感を掻き消した。
「うわぁっ!?」
「え、ええ?大丈夫!?」
返事は無い。
「あれ?村本先生の声だったよね?もしかして箱を落としてぶちまけて拾ってる最中?どのみち今すぐ電話したって怒られるだろうし……見に行くか」
その時、パチパチと電気が薄れ咲恵子の動きを止めた。
「はぁ……」
替えの蛍光灯がある場所も脚立がある場所も知っていた咲恵子だが、慣れない事をして何かあっては困る。というよりも面倒だという思いが優先し、[蛍光灯 切れかけ]という
「うわ、本当に暗っ」
落ち込み気味に職員室から出た咲恵子も思わず口にする。すぐ側にある階段を上れば年中組の教室の前に着く。
階段はコの字に出来ていて、6段上って踊り場があり、また6段上がり、踊り場、最後の6段といった造りである。大人なら荷物を持っていても20秒足らずで上れてしまう。
それにしては村本の戻りが遅い、やはり箱の中身を散乱させ滅入っているに違いない。そう考えた咲恵子はため息混じりに階段に足を掛けた。
「先生、足が痛いの」
「――ッ!?」
(いやいや……いくらなんでも聞き間違えだよね?美代ちゃんの足が痛いにもすっかり慣れたと思ってたけど、空耳として聞こえるくらい刷り込まれてたなんて)
気を取り直して階段を踏んだ咲恵子は遠くに見える窓の夕日が陰っていくのを見て焦りを覚えた。
『先生、足が痛いの』
「えっ……?」
再び聞こえた空耳。さすがの咲恵子もこれには少し気味が悪くなった。
作業を終えた途端にドッと疲れが出たのは事実、気が付けば昼以外の休憩を取らずに一日中作業していたのだから疲労で体がふわつくのも頷けるが……それにしても普通じゃない。
「先生ー!村本先生ー!」
咲恵子は思わず叫んだ。幼稚園内の何処に居たって聞こえるほど大きな声で。一度感じた恐怖心が簡単に消えるわけも無く、背筋にはゾクゾクと震えが走っている。
「村本先生ーっ!?」
村本からの返事を待つも静寂は続く。これが村本の仕組んだドッキリだったなら一回や二回ご飯を奢らせるだけじゃ許さない!と思う反面、そうであってくれと願う。
意を決して階段を駆け上がった咲恵子が眼にしたのは2つ目の踊り場の上に綺麗なまま置かれた二段重ねの段ボール箱と……揃えられた靴。
ここまでされると、寧ろあからさまだ。
「もう……」
血塗れの村本が倒れていたら……なんて想像していた咲恵子は自分を恥ずかしく思いながら胸を撫で下ろした。
「ちょっと!村本先生!ふざけてないで帰るよ!」
だがやはり返事が無い。
暗く静かな園内は嫌な妄想を掻き立てるには十分すぎた故に、依然として隠れている村本への怒りが込み上げた。
「村本先生!!いい加減にし――」
『先生、足が痛いの』
「ヒッッ!」
明らかに空耳や聞き間違い等と解釈できる声では無かった。例え声色を変えたとしても村本に出せるものでは無い。
忘れようとしていた恐怖心は一気に吹き返し、咲恵子の耳の奥はドクドクと脈打っている。
あまりの恐怖に冷静さを失った咲恵子は思わず園長からの鉄の掟を破ってしまった。
「美代ちゃん?」
『先生……やっと聞いてくれた……あのね、美代、足が痛いの……』
「あっ……う……!」
咲恵子が如何に鈍感と言えど、頭は理解を終えていた。
どうしてこの幼稚園には他と違う規則が多いのか、どうして園長や長く在園している職員が固く口を閉ざすのか。
どうして大人だけが美代ちゃんに応えてはいけないのか……どうして……今まで抱えていた全ての疑問の辻褄が合ってしまった。
『先生……?やっと聞こえたのに……先生も私を助けてくれないの?ねぇ……先生?』
(嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!どうしよう!村本先生は無事なの!?怖い怖い怖い怖い、誰か、誰か助けてッ!)
「村本先生!聞こえてたら返事をしてください!!村本先生!!」
咲恵子の眼は恐怖と涙でいっぱいだった。震える声を振り絞り叫んだものの、やはり村本からの返事は無い。
――カツン!
動揺した咲恵子が踵で蹴飛ばした靴は、脱ぎ捨てられているにしては……あまりにも重すぎた。
『先生……聞こえてるのにどうして知らんぷりするの?先生も□□□□と一緒なの?』
「あ……ああ……み、美代ちゃん、何処に居るの?村本先生は?」
『あの先生も痛い痛いになっちゃった』
「そんな――――ッ!」
咲恵子の全身は既に汗でびしょ濡れており、恐怖と悪寒で震えは次第に大きくなる。
それでも咲恵子は考えた。
足元の靴に中身が入っていたとしても、本人はまだ何処かで助けを持っているかもしれない。まだ死体を目にした訳じゃない。
秒針が動き出す前に、必死に考えた。
どんな状況になっているかも分からぬ村本を救う手立てを、自分が助かる方法を。
まだ美代ちゃんは声が聞こえるだけで姿を見せないし、襲っても来ない。ならばどうして村本が襲われたのか?その法則を考えようと必死に思案を巡らせた。
しかし、ドラマや映画の様に冷静に分析など出来る訳もなく、一刻も早くこの場から逃げ出したいと涙した。
『先生、足が痛いの』
「ちょ……ちょっと、ちょっと待っててね……そ、そうだ、お医者さんに電話してくるから」
咄嗟に出た言葉に咲恵子自信もハッとした。今の言葉なら理に適っている、そう思えた。
ガクつく脚を一歩、また一歩と階段へ向けて進みだした。走れなかった訳では無い、寧ろ走り出したかったが何故か走ってはいけない気がしたのだ。
走れば後ろから襲われる、そんな気がして。
恐る恐る階段を降りた咲恵子はゆっくりと職員室に向かった。
一目散に出口に向かわなかったのは村本を見捨てた時の罪悪感を容易に想像出来たからだ。
職員室には園内の電気を操作するスイッチがある。明かりを灯せば状況が変わるかもしれない。
咲恵子は根拠の無い可能性に
泣きながら電気のスイッチを入れた咲恵子は「村本先生……」と小さく呟き、自分の机にある引き出しからこの状況で効果があるとも思えぬ健康祈願の御守りを出すと、それを力強く握り締めた。
2度と職員室から出たくないとも思ったが、それでは逃げ出さなかった意味がない。
ひと欠片の勇気を振り絞り、咲恵子は職員室のドアを開けた。
『先生……嘘つき』
「――――ッ!!」
階段の前に立っていた美代ちゃん、背筋が凍る程の可愛らしい顔と整えられたツインテール。雪のように白い肌はあまりにも現実から駆け離れている。
ただ一つ普段と違ったのは、有るべき両足が足首を堺に無くなっている事だけ。
細い糸で張り詰めていた咲恵子の意識はそこでプッツリと切れてしまった。
『先生も……□□□□行こうね』
◆◆◆◆
四月――新たな年度を迎えたこの幼稚園には一人の新任の職員が勤務する事となった。
昨年度は夏休みの間に二人の先生が失踪してしまい、穴埋めに急遽募集を募る事となったのだが、今年は一人も欠ける事無く来年度を迎えられればと園長は願う。
園長室の奥に置かれた幾つもの段ボールには何やら紙が貼られているが、グチャグチャに書き殴られた文字を読むことは出来ない。
――コンコンコン。
「園長先生、ちょっと良いですか?」
「どうぞ」
「失礼します。あの、美代ちゃんの事で――」
◆◆◆◆
1990年・日本某所。
まだSNSなど無い、携帯電話の出始めの頃。
ある街で悲しい事件が起こった。
6歳の少女誘拐■人事件。
事件は、少女の失踪から始まる。
少女の居なくなった翌日、近隣住所にて幼稚園を建設中だった建設現場から小さな靴が2つ発見される。その靴の中にはどちらも、少女のものと考えられる■■が入っていた。
残った■■から推測された■■推定時刻は―――失踪した日の19時40分前後。
少女の失踪は誘拐■人事件と断定される。
一時的に工事を止め、少女を探すも発見には至らず、ひと月後に工事は再開された。
少女誘拐■人事件・被害少女の名は――
[美代ちゃん]
1■■0年・◯◯幼稚園 ごろごろ @gorogorodesu
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