おわりに+次回予告

おわりに


 最大30作を想定していたところ、卯月賞と変わらぬ60作以上もの参加をいただき、非常に驚いたとともに大変ありがたく思っております。こんな傲慢で偏屈な賞に向けて頭や時間を割いてくださったこと、参加者各位には本当に感謝申し上げます。


 今回、最終選考対象作品に選ばれなかった作品たちは、お世辞や慰め抜きで、けっして内容が面白くなかったわけでも、文章が下手だったからでもないです。テーマ性においてどうかという一点において「わたしなりの選考」をしたまでであって、アマチュアを超えた上手な小説であっても、滅茶苦茶面白い小説であっても、テーマにおいてどうかなと思ってしまったものは、申し訳ありませんがごめんなさいさせていただきました。また、レギュレーションを読んでいないのか、失格が数作ありました。旧作参加や自作小説の世界観の二次利用、ジャンル違い不可などの基本的な約束事は、必ず果たせるように注意をしていただきたくお願い申し上げます。


 最終選考対象作品の話に戻りますが、技術的あるいは内容的の出来にとらわれず、テーマを一生懸命自分なりかつ、「正面」から解釈、表現している作品を優先的に選ばせてもらいました。そうしないと評価が完了できないくらい、小説の出来が素晴らしいものばかりでした。逆に言えば、名作であっても、技巧を凝らすことで結果的にテーマから離れてしまっている作品が多かった水無月賞だったと思います。

 良くも悪くも選考に悩まされる事態でしたが、批判を恐れずに申し上げれば、わたしにとってはどこまでもテーマが第一であって、上手さや内容はその次以下なのです。

 

 最後に、ゲスト選者である惣山さん、豆ははこさんには多大なご苦労・ご迷惑をおかけいたしました。なんとか無事に終えることができたのはお二人のおかげです。

 ありがとうございました。次回も選者をお引き受け頂けるようでしたら、何卒よろしくお願い申し上げます。(次回はレギュラー選者として助けてください!( ;∀;))

 

次回予告


 次回はさいかわサマーダッシュをはさんで、「第一回 さいかわ葉月賞 テーマは「夏」」を考えているのですが、企画者犀川の仕事や家事育児が忙しくなり、選考方法等を再検討させていただきたく思います。更に、レギュレーションの改定や選者の増強及び作業負担の緩和などにも着手したく思いますので、開催に目途が立ちましたら改めてご連絡させていただきたく思います。ちなみにテーマは上記の通り、「夏」です。今の内に発表しておきますね。テーマについての変更はいたしませんので、参加希望の方は考えておいてくださいませ。

 

 最後までお付き合いくださったすべての方に。

 ありがとうございました。(犀川 よう)

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第一回 さいかわ水無月賞 テーマは「雨」 犀川 よう @eowpihrfoiw

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