第7話

「康介」

「星波」

康介が夕陽を見ながらわたしの名前を呼んだ。

「ゴメンネ。やっぱりわたし康介だけの

ものになりたい」

「星波」

「もう、パンツは誰にも見せないわ」

「そうか、やっとわかってくれたのか」

「うん。康介にも一生見せない」

「えっ?」

「いいでしょう?」

「しかしそれは」

「冗談よ、康介にはパンツの中のものを

あげたいの」

「そりゃあ、ありがたいけどね」

「康介」

「なに?」

「世界で一番好きよ」

「そりゃあ、どうも」

「一緒に夕陽でも見ましょうか」

「ああ、こっちにこいよ」

わたしは康介さんに肩を組まれた。

そのとき風が吹いてきた。

わたしのスカートが思い切りめくれあがったの。

「イヤん」

わたしは思わずスカートを抑えつけたの。


            (END)

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パンチラの星波(せいは) @k0905f0905

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