　シーズンが終わってからもう時間が経ち12月になった。この季節は、球団の定例会議が行われる。しかし、いつもにいるはずの監督がいつまでも現れなかった。ここにいる球団関係者はいつもと違う緊張感に包まれていた。そんな重々しい空気のなか球団代表がその重い口を開き始めた。

　「まずは、今シーズンお疲れ様でした。今シーズンは去年一昨年と続き、最下位という結果で終わってしまい残念です。社長から授かった伝言をお伝えします。」

その言葉でこの会議室に緊張感が漂い始めた。

　「では社長からの伝言です。『まずは、今シーズンもお疲れ様です。最下位、最多敗という残念な結果にはなりましたが、得れた事もあると思います。　早速ですが本題です。まずは球団代表から話は聞くとおもいますが、監督は辞任です。自ら辞めたいとおっしゃっており、1月に新監督と共に、会いましょう。もし、来シーズンこのチームが上位に食い止めなければこのチームは無論なくなリます。そして野球にかけるお金も減りますね。では。』という言葉をもらいました。」まず、皆は監督の辞任に驚いていた。そして来シーズンの復調を約束されたからとてもこれから忙しくなると誰もが思っていた。