第6話 可愛い妹

「今日はここまでだ」

 

 俺の疲れが見え始めた所で、ストラ先生は俺に話しかける。

 

 俺は思わずその場で寝転がりたくなるが我慢をする。

 

 まだ初日だ、ここでへばってはいられない。

 

「ありがとうございました、ストラ先生」

 

「今日はしっかり睡眠を取るんですよ、ロラン君」

 

 俺は頭を下げてストラ先生にお礼を言う。


 そして屋敷に戻った後、俺はベットに直行する。

 

 何もしたくない……今日の疲れでそんなことを思いながら、布団を掛けずにそのまま睡魔に襲われるのだった。


 あれから数時間経っただろうか。


 日が出てから大分経つが、俺の疲労感はまだまだ抜けていないようだ。


 俺はベッドから起き上がろうとした時、誰かが俺の部屋に来る。


 俺は目を擦りながらドアの方を見ると、そこには俺の妹、リアがいた。

 

 リアは綺麗なピンクの髪を伸ばしており、歳相応に小さい体つきをしている。

 

「お、お兄ちゃん寝てる......わ!?」


 リアは俺が起きていることに驚いたのか、慌ててその場から逃げようとする。

 

 だがその瞬間に足がからまり床に転んでしまった。

 

「だ、大丈夫かリア? ん?」


 俺はリアの片手を見ると小さなバックが握られていた。


 俺は何が入っているのか確認してみると、中にはポーションが入っていた。


 ポーションは疲労を回復してくれるアイテムだ。


 もしかして俺の為に持って来てくれたのか……?


  俺が疑問に思っていると、リアは少し泣きながら部屋から出ていこうとする。

 

 俺は慌ててベットから起きて、リアの所に行き、優しく抱きしめ頭を撫でてやった。



 ―――


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序盤で殺される悪役貴族に転生した俺、死にたくないので少しずつ死亡フラグをへし折ってたら、王女が俺に告白して来ました。 @Soraran226

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