6話目



ご飯を食べ終わり疑問に思ったことを聞いてみた。


「ねぇ、雨色さん、この部屋って雨色さんの部屋だよね?」


「うん、それがどうかしたの?」


「あーえっとですねぇ、このベットっていつも寝てたりします?」


「うん、寝てるよ?」


あぁ…僕の予感は当たってしまった。


「スゥ…あーえー、大変申し訳ございませんでした。」


僕はそう言って土下座する。


「えっ!?なんで!?落ち着いて!と、とりあえず顔上げて!」


そう言われ僕は顔を上げる。


「ほっっんとに、なんか、僕なんかが寝てしまって申し訳なくなっちゃって、お詫びになんか、僕にできることだったら何でもします…」


そういった途端、雨色さんが意地悪そうな笑みを浮かべていた。


「へぇ…ほんとに何でもするの?」


「あの、えっと、僕に出来ることであれば…」


「へぇ、じゃあ来週の休みの日一緒に出かけよ?」


「あ、はい…分かりました、それで許して貰えるなら」


「…別に怒ってないのに…」


そんな話をしていたら、もう時間は夜の8時をすぎていた。


「あ、もうこんな時間…体調良くなったから帰るよ、迷惑だし…」


「ダメだよ!?まだちゃんと下がり切ってないでしょ今日は絶対に帰らせない。さっき力入らなくて転んでたくせに」


「それを言われたらぐうの音も出ない…」


「それじゃあちゃんと今日は泊まってね??」


そう言われ圧をかけられる…眼力がすごい…


「はい……」


「ねぇ、夜桜くん……」


真剣な顔をして俺の名前を呼んだ


「起きた時さ私の顔みた時後ずさったの…?」


「あっ…」


その言葉に俺は言葉を詰まらせる


「…もちろん、言いたくなければ言わなくても大丈夫だからね」


「………」


しばらく黙り込んだ、僕はどうしたら良いんだろうか…話しても良いのだろうか、わからないわからない、でもここで黙り込む訳には行かないし…


勇気を振り絞って言葉を紡ぐ


「夢を見たんだ」


「夢?」


「うん、夢…ただの夢なら良かったんだけど、その内容がさクラス全員から嫌われる夢だったんだ…」


声を震わせながらも話を続ける。


「今まで仲良くしてた人達、輝空や星月さんそして、雨色さんからも嫌われてて…クラスの中で僕の味方が誰もいなくて、辛くて…怖かったんだ…何もしてないはずなのに突然嫌われて、見放されたんだ」


「だからね、夢から覚めた時ね怖かったんだ......あのときの光景が脳にこびりついてはなれなくて...」


「そっか、だから...声かけたときに後ずさったんだね」


「うん...そうだよ」


気づけば涙が溢れ出てくる


「あ、ごめん......」


涙をふこうとしたとき、後ろから抱きつかれる


「え...?」


雨色さんに抱きつかれ耳元で囁かれる


「安心して、私は夜桜くんの味方だよ」


その言葉を聞いて僕は心が暖まるような感じがした。


「うん、ありがとう雨色さん...」


そういって僕の視界は真っ暗になるのだった










_____________________________________


お久しぶりですキアです。

一ヶ月以上投稿せずに申し訳ございません。

モチベ低下で全くできませんでした

この話も正直言ってどうしたらいいのか分かりませんでした。7話目の展開も何も思いついていないので、もっと遅れますごめんなさい。




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君のいない世界なんて キア @kia_2539

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