第13話 精神衛生ヲ維持スル装置ヘノ課金


異性が異性に給仕する夜

淘汰された夜這い文化

税金を得るインフラとしてのクラブ

神強制の末のストーキングと殺傷事件


参拝する神社に至る階段

手にすれば力にあやかる護符

イラストレートされた神

感染の呪術としての推し活


「私、整形手術を受けたいの」

どうしてなの?僕は聞いた。彼女は一重の瞼を二重にすることで可愛くなりたいのだという。おしゃれな服を着たいのと同じように。自由に服を選ぶように。まるで髪型を変えるかのように。僕は彼女にこう伝えた。君が今までに育ててきた体の一部が変化することで、予期せぬ、よからぬ結果が生まれるかもしれない。事故で体が損傷して暮らしが変わるように。もし可愛くならなかったら、もっと整形したくなるかもしれない。可愛くなって御利益があったら、もっと可愛くなりたいと思うだろう。新しい服を買うように。黒魔術か何かのような、代償を伴うように、僕には感じられた。

「3年に一度、定期的に手術を受けなくちゃならないらしいんだけど。そのくらい大丈夫よ」


塾に課金

学歴社会の勝者になる未来の幻想

服に課金

仲間外れにされないよう怠らぬ努力


み ん な

シ ア ワ セ そ う に

笑   っ   て  い   た



「あんたなんか、産むんじゃなかった」

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スラム文化研究会 @motacilla

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