第3話 ゆうひの決意

「さーて、どうしようね?」


改めて自分の馬鹿さに気づいた私。

ちょっと勉強はムズかしいかもしれないね?


「じゃあ、逆に考えてみっか!」


さっき書いた紙を裏返して、

「幸せな学校生活をおくるには」と書いた。

うーん…

思い浮かばないよぉ…

こういう時は、小学校生活を振り返ってみよう!

うーん、私の能力はおふざけ半分で見られてた気がする。

だから、能力がバレないようにする、とか?

ササッと紙に書き込む。

でもなんか、書いたあと、すごく虚しくなった。

だってこれ、本当の私じゃ、無いもん。

本当の私を認めて貰えないのに私幸せ?

今書き込んだ内容を消しゴムでぐしゃぐしゃっと

消した。

笑顔でいられること、だよね!

笑顔ってことは楽しいってことだもん。

そしたら幸せだよ!

少し大きめな字で書き込んだ。



……とそこまでは良かったのだが。


「未来が変えられなぁぁぁぁい……。」


あぁ……。

私の未来視は、ちょっとだけ制限がある。

好きな時に見られる訳では無い、ということだ。

なんかそのタイミング、みたいなのが頭にどがーっ! って来て、その瞬間だけ未来が見れるの。

……ってわかんないよね。うん。

今はその時だったからもう1回未来を見たんだけど、笑顔でいても状況は変わらず……。

――わかってるよ。

私だけが幸せになったって、世界は変わらない。

……負けるもんか。

過去に目を背けるように、決意した。

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未来が見える女子中学生はいじめられルートを回避したい @umiuta

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