王道かつ斬新 剥き出しの魂の叫びが短歌の中で乱反射している

キャッチコピーにある短歌を分析・批評してみます。

構わずに地平におちろ流れ星背負わされた夢かなぐり捨てて

普通、流れ星といえば、
願いを託したりするものとして、表現されがちです。
しかし、寧依さんのこの短歌は、
そんな人間たちの勝手な期待など無視して、
流れ星は流れ星の命をただ全うすればいいと、
流れ星にエールを送っているわけです。

逆転の発想のなんと鮮やかなことだろう。
そして、なんとユーモラスなことだろう。

この短歌に限らず、
57577という王道をしっかり遵守しながら、
並外れた想像力の光る短歌が目白押しなのである。