これはすごくずるい良い手法

めちゃくちゃ褒めてます。全て方言で書いてしまうのは盲点でした。本文以外の外から見える部分が方言じゃないのも意表を突かれました。憎い演出。

方言の若干の読みづらさのためにむしろしっかり読まされてしまっていて、かつ話の構成やオチもこの分量の作品にちょうどよくてただ機をてらっただけの作品ではなくすごく面白かったです。

この文体でもっと装飾的な心理描写や風景描写に富んだ文章がどんな感じになるのか気になりました。方言の持つ若干の読みづらさが文章が複雑になると破綻を招くのか、それはそれでいい味になるのか。すでに面白いのですがこれからが気になるくらいにもっと大きな可能性を秘めた表現だと感じました。