概要
肉塊をスノードームに閉じ込めるただそれだけでうつくしくなる
冬の中の「わたし」の歌。
*第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト(二十首連作部門)への応募作品です。縦書き閲覧がおすすめです。
*第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト(二十首連作部門)への応募作品です。縦書き閲覧がおすすめです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!内容がギッシリと詰まった上で余裕を漂わせたただならぬ歌集
総じてセンチメンタルだが実はそこまでベタベタした感触がない点、強い情動で貫かれた歌が並んでいながらも恋愛歌が少ない(ほぼゼロである)点がよい。
多用されるネガティブな言葉とは裏腹に「乾いたセンチメンタリズム」という一見矛盾する二要素が組み合わさっている。
内容がギチギチに詰まった歌でありながら余裕や揺らぎを持たせているところも一見矛盾する要素の合体だ。
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「澄み渡る宇宙に溺れてしまいたい殺したい、ああ すべての星を!」
「澄み渡る宇宙に溺れてしまいたい」という上の句に連なるのが「殺したい、ああすべての星を!」という落差が凄まじい。
他の人がどう読んだかはわからないが、私はこの歌をユー…続きを読む