途中まで読んでの感想です。
芸能界にまるで興味がない主人公・柊翔太が、国民的女優・神代梨々花(くまりー)と出会うことで始まる物語は、予想を超えて魅力的な展開を見せてくれます。
序盤の翔太は、芸能人に特別な感情を抱かず、むしろ合理的な判断で仕事をこなす冷静な人物です。しかし、彼の飾らない態度が逆に神代の心を引きつけ、物語は徐々に二人の不思議な関係へと進んでいきます。
神代梨々花は、美貌と才能を兼ね備えた完璧な女優でありながら、その裏では努力を惜しまないひたむきな女性。周囲から「天才」と称されながらも、彼女は翔太だけが自分の努力を見抜いたことに驚き、心を開いていきます。そんな彼女の人間らしい一面が、この物語の魅力の一つです。
軽快な会話とテンポの良い展開が絶妙で、とにかく読者を飽きさせません。翔太の冷静な視点と、神代の無邪気さのギャップが心地よく、二人の掛け合いには自然と引き込まれます。
芸能界という華やかな世界と、地に足のついた日常が交錯する中で、翔太と神代の関係がどう変化していくのか。今後の展開が楽しみです。