第2話

私は本城玲奈、幼馴染の本名菖蒲がひどい目にあったと聞いて、菖蒲の家に来たところだったのだが、彼の妹の百合との情事の声が聞こえてきたのだ。そして私は動けなかった。他の女と違って菖蒲の人柄から全部知っていたし、いつも一緒にいたから、彼のとこを一番理解していた。だから私は、踏み出せない。今入ったら、彼を傷つけるかもしれない、だけど、百合に、彼の妹に彼を取られてしまうのではないかと思い、ここを離れることができなかったのだ。彼の性格上、ふたっごの妹に手を出すとこはないであろう、その妹は機会を伺っており、相当傷ついていたことろにやっとの思いで入り込んだのだろう。裏を返せば、菖蒲がソレほどまでに苦しんでいたというとこだ。そして、踏み出せないまま、彼らの行為は終わってしまった。

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妹に自殺を止められた俺は、一から人生をやりなおす @ruiyodo

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