第88話 いつもの暮らし

毎日を可愛い女の子とイチャコラしながら生活していると、あっという間に月日が経ってしまうな。


モンスターが現れるようになってから一年が経ち、もうすぐ今年も終わりという時期になっている。


先月、以前小鳥モンスターを大量に次元空間に入れたのを思いだし確認してみると、僅か二体まで減ってしまっていた。


放置しすぎて負けた奴から食われてしまったようだ。


二体とも魔法が使えるまで成長していたのでテイムして防衛隊に加えておいた。

その時のステータスがこんな感じだった。


種族 シマエナガモンスター

レベル 23

HP 378/710

MP 112/690

攻撃力 119

耐久力 121

俊敏性 144

魔法力 130

スキル:水魔法

レベル20を超え、水魔法を使えるようになったモンスター。


種族 スズメモンスター

レベル 23

HP 435/710

MP 75/690

攻撃力 118

耐久力 119

俊敏性 143

魔法力 129

スキル:土魔法

レベル20を超え、土魔法を使えるようになったモンスター。


すぐに子供達がしーちゃん、ちーちゃんと名付けていた。白色と茶色だからね。


防衛隊とは言ってもペットに近いかな?皆に可愛がられて生活をしている。


最近の俺達の活動のメインは近隣の建築物の撤去だな。

拠点を中心に範囲を少しずつ広げていっている。


絶対にやらないといけない訳ではないのだが、近隣に使われない廃墟があっても邪魔なので、モンスターの間引きのついでに行いだしたら、いつの間にかこっちがメインになっていた。


建物の瓦礫やら放置された乗り物など、全てをアイテムボックスに収納しているので、俺のアイテムボックス内は凄いことになってきている。


基本的にはアイテムボックス内で解体・合成して素材として保存されているのだが、使い道がないので増える一方である。


少しでも素材を減らそうと、ゴーレムや魔道具を作ってみたが、一向に減る気配はない。


作ったゴーレムは念話のスキルを付与して、関わりのある他の生存者グループに貸し与えている。


直接、彼等とは念話出来るように登録はしていない。

今のところそこまでの関係ではないからな。


ゴーレムは各グループの様子を定期的に報告するように指示してあるので、ゴーレムに俺と話したいと言ってくれれば、数日の内に会いに行くようにしている。


ただ女性のみグループの方は最近危険な状況になってきている。


近隣のグループから女性を救いだしていたのだが、いくつかのグループが協力しだしている様なのだ。


協力してこのグループを襲い、女性を分けようと話して纏まりつつあるそうだ。


拠点を移すか、まともな男性のグループと協力するかしたら?と提案しておいたが、どうするかは彼女らの自由なので判断は任せている。


そもそも女性しか受け入れない体制をとっている以上、発展はしないだろう。

人間は男女がいないと子孫を残せないのだから。


これを機にまともな男性を受け入れるのもありだと思うが、うちの女性陣にも相談してみよう。


夜に他のグループの状況を女性陣に伝えていくと、女性だけならば拠点周りに住んでも良いと言う。


男性は基本信用出来ないそうだ。

善人であろうとも性欲はなくならないからだそうだ。


他人にそういう目で見られる事が嫌なのだと言う。

全ての女性がそうではないのだろうが、うちの女性陣はそうらしい。


許可は得たので、あとは向こうの判断次第だな。

ここではない場所への移動もありだと思うし、どうなるかな?


その他のグループで気になるのは、最大手の富士山の近くにある自衛隊のところかな。


ここは人数がとにかく多い。

万単位でいるのではないかな?


統治方法は規律を作り、それに従えない者は追い出すか処刑してるみたいだな。


それでもこれだけの人数が平和に暮らせているのだから、統治者の手腕は凄いのだろう。


女性のみグループもここに入れば良いのではないだろうか?たぶん存在を知らないだろうから、教えて選択肢の一つとして考えてもらおう。


ただ統治している自衛隊もやはり人間なので、少し特権階級な意識が芽生えてしまっている様だな。


これだけの人間を従えていたら、そんな意識が芽生えてしまっても仕方ないのかもしれない。ひどくなりすぎない事を願おう。


他にも小規模なグループでまともな所も多くある。


小規模だから上手くいってるのかな?自分で言うのもだが、俺の所の様にハーレムグループもあるし、逆ハーレムグループもある。


逆ハーレムグループは元アイドルなのかな?一人の可愛い女の子を男達が姫と呼んで甘やかしている。


あとは親族のみで構成されているグループや大学のサークルグループ、会社グループなど元々の知り合いで作られたグループも多い。


こういう安定したグループは比較的早めにモンスター肉を食用として取り入れている所が多く、元の人里から早めに離れたのでグループ抗争に巻き込まれなかったのが良かったのだろう。


パッと見、長期キャンプを楽しんでいる若者グループにしか見えない。

命懸けのサバイバルキャンプではあるが。


チンピラグループも元は沢山あったのだが、暴力が自分達だけの特権では無くなった世界なので、当然反撃され消えていくグループもあり、今では数を減らしてしまったな。


一年ちょっとで少し世界は落ち着いてきたのかもしれない。

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平凡なおっさんが再生中の地球でのんびり?生きていく様です まさ @masatodayo0222

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