アンタ、本当に小説家かよ……


 健全な魂は健全な肉体に宿る。

 承認欲求? スランプ? アンチコメント?

 悩む前に本作を読むがよい。

 これこそが、真の執筆活動だ。



 スティーブン・アームストロングという政治家がいた。

 彼はそれはそれはメチャクチャな人物であったが、ある点から絶大な人気を得ていた。
 それは、圧倒的な筋肉。その筋肉によって、彼の理論に比類なき説得力がついたのである。


 本作には彼の意志が感じられた。

 力がなければ何事も為せない。
 だが力を得ることさえ出来れば、それは自信となり、行動への活力となり、自身を守る盾となる。
 それは必ずしも精神的なものである必要はない。肉体を磨けば精神もまた強固となるのだ。
 だから本作では一見無関係そうなマッチョ行動が推奨されている。


 気に入らない現状は、自分の力で変えていけ。
 純粋で真っ当な提案がそこにはあった。