第13話 第13話 いじめっ子は勇者も魔王もお仕置きよ

 帝国帝王を懲らしめてから暫くは助けを求める声も無く平和な日々を送っていたのですが、またもや助けを求める声が聞こえてきました。それも2か所から。


 調べてみると魔王国と、アルテイラ王国の境界線の両国の町と村からです。パピは早速その辺に飛んで行きました。

で、聞き込みをするとアルテイラ王国で数年前に召喚していた勇者パーテイーが、やっと魔王討伐出来そうな実力をつけたので、満を持して、魔王討伐の旅に出発してこの付近で小競り合いを始めたようなのです。

迷惑なのは戦場の場になった境の町と、辺境の村でした。

 パピは魔王国の方に居たので魔王国の町に行ってみました。


なんということでしょう、人属の兵士が魔族の一般人を,罪の無い女子供を虐殺して鬼畜生の如き、乱暴狼藉を働いているではありませんか!

これはもうビンタやケツバットで済まされる問題じゃ有りません。パピは怒っています。


 突如、兵士たちの剣や槍など武器と言う武器が無くなりました。

パピの仕業です。そして兵士達の力が失せてふにゃふにゃっと倒れました。

「あたいの名はパピ。極悪非道なアルテイラ王国の兵士達の武器を没収したから、こいつらの始末はこの町の皆さんにおまかせします。仇を取るなり、魔王様に突きだすなり好きにしてくださいあたいは急ぐのでこのまま消えます。後宜しく」



パピはすぐさま人間の村に向かいました。

そこでは逆に魔族の軍隊が村人を蹂躙していました。いくら戦争が人の心を狂わせると言っても酷過ぎます。パピはここでも武器を没収して力を奪って、対処は村人達に任せました。


 パピはその村で勇者パーテイーが魔王城目指して先行して行ったと聞いて魔王城に飛行魔法で飛びました。


 魔王城に着きました。途中途中魔王軍とアルテイラ王国軍が争っていましたが、その度に武器と力を奪って戦えない様にしていきました。その戦場を結界で囲んで逃げだしたり新たな戦力が参入出来ないようにしておきました。


 喧嘩したいのなら魔王とアルテイラ王国国王が1対1で戦えばいいのに、人属は異世界から勇者を召喚して戦わせるなんて人間って卑怯だなと、パピは思うのです。


そういうことを言えば何だかんだ理屈をつけて正当化するんだろうな。大人ってずるいから。


まずは魔王と勇者の戦いの決着を見届けてからその後の対策を講ずることにしました。


★★★★★★★★★★★★★★


次回最終回の予定です。2万字を超えるので中編にします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る