第2話 とちのきの木の実

ある公園で

とちのきを2本見つけた。


とちのきは、特徴的な葉っぱをしていて、実もなってるから分かりやすかった。

手のひらにのるくらいの…そうだな、おだんごみたいな可愛い形をしている。

いまは、なつのおわり。


妖精の声

ー 木にふれて、呼吸してごらん。


そっと木の肌にふれてみる。


苔が生えてて、ちょっと色が良くない感じ。

公園だから…踏圧で土が硬く踏みしめられていた。空気がほしい。


げんき?

ちょっとげんきなさそうだね、大丈夫かな。。

きれいな葉っぱだね… 葉脈…

いいなぁ…


葉っぱが手を広げていて、空いっぱいになってる。


いいなぁ…


とちのきになってゆらゆらしてたいな…

可愛い木の実。

つややかで美味しそうな、ゆらゆらした曲線美。

濃い深い色。ずっとみていたい。


たべてみたいなぁ… 顔に近づけてそっと香りをかいでみる。



いいなぁ…

とちのき、がんばっているね。


なんてうつくしい木の実なんだろう…

あなたはすごいよ、感動してしまうよ。

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