調子乗ったら…
春休み頑張ったら告白しようとしたんだけどな…。
このまま勢いで告白しても絶対フラれるの予言できちゃうわ…。
オレって冴えてるぅー……っていうしかなく…ね…?
マジでそんな扱いされるなんて想像してなかったから、かなりへこんだよねー…。
もう、フラれたんじゃね⁇
事実上…
…
この状況…絶望的…。
…
でもさ…オレは春休みがあけても、からだによい行いを続けた。
そして…そしてついに春休みがあけてしまいました。
…
舞香に遭遇してしまったら…無視されるっ⁉︎
透明人間扱いされるよね…?
きっと…さ。
高校は、違うものの…入学式は同じ日にち。
早速朝イチから透明人間扱いされるのだけは…勘弁だ。
そーっと玄関をあけて左右確認。
はい、だれもおりませんっ‼︎
では、いざ学校へ‼︎
おぉう、高校って中学と少しつくりが違う‼︎
大人の校門だ‼︎
高校生活がこれから始まりますっ!てなわけで第一歩、高校の門に足を踏み入れた。
…
オレは高校に片足を突っ込んだまま固まったよね…。
だって…オレの少し先の視線に舞香がいるんだよ⁉︎
えっ⁇
あー、でも人違い、、だよね?
舞香…女子校いくって風の噂でお伺いいたしました…が……。
でも、あの後ろ姿って…やっぱり…
…
なぜ?なぜ舞香さんがいらっしゃるの⁇
他人の空似ってやつ?
…
「あっ!舞香ぁ〜‼︎おっはよー」
…
いや、あれは完全に舞香だ…。
今、友達が完全に舞香って言ったわ…
でもさ…でも…
えぇえええーー⁉︎オレたちって…同じ高校なんだぁ⁉︎
これから毎日無視される人生が待ち受けていらっしゃる⁇
…
と、とにかくクラス発表を見よう。
どうか舞香と違うクラスに…って…
「あ、すみません」
オレは思わず必死に名簿確認していたら、隣の人と肩がぶつかってしまった。
すかさず謝ったけど…
隣にいたのは…なんと舞香でした……。
「あっ、こちらこそ…すみません」
と、舞香はオレに敬語で話してきました。
無視…されなくてよかった。
…
でも、すかさず舞香はペコリとお辞儀をして行ってしまった。
なぜ敬語なんだよーー‼︎
あーでも…なんか…舞香とクラス違くてよかった…。
てか、校舎めっちゃ広いし舞香とオレは離れまくった。
同じ高校だけど科が違うから、そうそう一緒になることはなかった。
一安心したような…寂しいような…
違和感でしかない。
そんな変な感じのまま、オレたちは高校へと通った。
でさ、ばったり食堂で舞香に遭遇しちゃったんだよね…。
「あ…」
「あ…」
…
なんか話す…?
でも…スルーされたら…
…
と、ひとり脳内混乱していると…
「蒼一は、元気にしていますか?」
と聞かれた。
…
あれ…?オレって元気に見えない?前よりめっちゃ健康的になったけど。
てか…やっぱり敬語…
「あぁ、元気だよ」
「そう、ならよかったです。それじゃあ」
…
舞香は、オレと話す時…めっちゃよそよそしい…。
ってかさぁ、なんで敬語なわけ⁉︎
なんで?
…
わからない。
ほんっとわかんねー…。
こうして舞香との変な距離感で、微妙な奇妙な高校生活が開始されていくのでありました。
そして…
あまり舞香と遭遇しないように生活をしていたのですが…
どうやら舞香は、とてもモテるらしいと風の噂で小耳に挟んだ。
同じ学校だけど、クラスも離れてるし同じ学科じゃないから、お互いあんまり接点がないのだけど…舞香は、告白をされて断る理由がまさかの幼馴染が好きだからごめんなさい。ということだった。
⁉︎
え?
幼馴染って…オレなんじゃねっ⁉︎
それって…遠回しにオレに告白してるようなもんじゃーん。
だから最近舞香のやつよそよそしかったのかぁ。
うんうん。
ならば、オレからきちんと告白いたしましょうねってわけで、放課後門のところで舞香を待っておりましたわけですよ。
そしたらさ、舞香ってばオレをみるなり
「どうも」
って挨拶して足早に立ち去ろうとするじゃありませんか。
「なぁ、舞香。一緒に帰らない?」
と勇気三千倍だして言ってみた。
そしたらさ、
「呼び捨て…なんですね?」
と、冷たい視線をオレに浴びせながら舞香は、オレから立ち去ろうとするじゃありませんかっ‼︎
ええええぇ〜…
今まで呼び捨てしててもなんにも言わなかったよねぇ?
それがなぜ今指摘されてしまったのでしょうか…?
てかさ、ほんとにこの態度…オレのこと好きなん?
舞香の照れってそういう感じ…なの?かな…⁇
「なぁ、舞香…先に行くなよー」
慌てて後を追うと舞香は、
「蒼一とまったく同じなんですね」
とまたも冷たい視線…
いや、まったく同じって…
まぁ、そりゃ外見かわっても…中身までは…なかなか…ってかさ、オレって内面もダメな感じだった⁇
「あのー…」
じゃあ、オレのこと好きってのは…ただの断る理由ってだけだったり?
ほんとは、オレのこと好きじゃないってわけ?になる⁇
「なにかしら?」
「いや…やっぱり大丈夫っす」
…
待ち伏せなんかするんじゃなかったー…
自惚れた自分がめっちゃ恥ずかしい…
そしてこの変な空気のまま、地獄の下校タイムへと突入するのでございます…
続く。
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