殺したいほど愛してる
@k0905f0905
第1話
「ああああああああああああああああああああ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
内川亜飛が夫の啓藏に張り飛ばされた。
バしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!
さらに啓藏の張り手が亜飛の右頬にさく裂した。
「すいいいいいいいいいいいませええええーん、ご主人様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
亜飛には抵抗する気はなかった。
啓藏に心底惚れていたし、自分は従順な妻で
いることに問題はないと思っていた。
「いいか、二度とオレ様に生意気な口を
きくんじゃないぞ。よし、パチンコに
行ってくる」
「ハイ、ご主人様」
「どっちがご主人様だ、言ってみろ」
「ハイ、ご主人様が御主人さまです、申し訳ありませんでした」
「よーーーーーーし、それでよし」
啓藏が大きな音を立てて出て行った。
「ママ」
「飛亜」
亜飛が娘の小学六年生になる飛亜を
思い切り抱き締めた。
「泣いてるの、ママ」
「ううん、大丈夫よ」
「ひどいよね、夕食の支度が少し遅れただけなのに」
「そうね、でもパパきっと仕事がうまくいつていないのよ」
亜飛がようやく立ち上がった。
「そういうの八つ当たりっていうのよね」
「そうね、でも仕方がないわ。飛亜なんか
食べる」
「うん」
殺したいほど愛してる @k0905f0905
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