主人公のアンジェリカは、家族と距離のある女性。彼女は家族と仲よくなろうと必死なのですが、彼女の家族は彼女に辛い仕打ちばかりします。
家族に愛してもらえず、孤独をかかえるアンジェリカ。そんな彼女ですが、じつは彼女は優秀な魔導研究者。その研究者としての手腕を買われて、所長秘書であるヴィクトルの屋敷でとある任務にあたることになって――
ヴィクトル(冒頭はエーヴァルトと呼ばれている)がアンジェリカの恋のお相手。
本作の醍醐味は恋人になる前の男女が仕事の都合で同居をし、なかを深めていく過程だと個人的に思ってます。
料理上手で優しいヴィクトルのおかげで、家族に受け入れてもらえないというアンジェリカの心の傷が少しずつ癒えていく過程にほっこりしました(●´ω`●)
もちろん、いけずな家族や同僚がギャフンというざまぁな展開も盛りこまれていて、読後感がよいこと間違いなしです☆
しっかりと読者の期待に応えてくれる、王道恋愛ファンタジーだと思います♪
主人公のアンジェリカ・ブランシュ。彼女は魔導研究所に勤めており、日々その業務に追われていた。忙しいながらも仕事にやりがいを感じながら過ごしている彼女。
しかし私たち読者は彼女の元に届いた一通の手紙から、今までアンジェリカがどんな生活を送ってきたのか知ることになる。それはあまりにも酷く残酷な内容で。
そんな中、アンジェリカは古文書を解読するという重大な任務を受ける。このことをきっかけにヴィクトルとの生活が始まるのだが……
今まで自分が何を好きか考えたことがあっただろうか。普段何気なく好きと思っている気持ちが愛おしくなります。
この物語は純粋で素直な気持ちが胸を刺す、そんな作品です。
そしてヴィクトルさんがイケメン過ぎて。お顔はもちろんのことその言動が、もう……
キュンキュンが止まりません故に、顔がニヤけます。電車の中で読むことはオススメしませんので、皆様気をつけくださいませ。
そんなキュンキュンな甘い描写もありながら、作品の奥底にはずっと不穏な雰囲気が漂っています。この何が起こっても可笑しくない状況に皆さんもきっと心を掴まれるはずです!